未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

未来の都市(2)都市機能がAIに代替される。森林と都市の融合

未来の都市(2) 森林と都市が融合する


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前回の続き。未来の都市(1)では現代の都市には限界があると説明しました。

今回は「未来の都市」が一体どのようになっているかの構想を述べたいと思います。

これは予想ではなく構想です。

おそらく、これは地球上において人間が行き着く、都市の最終形態となるものだと言っても良いでしょう。これ以降というのは、宇宙開拓やスペースコロニーといった地球外に飛び出して人類の存在そのものが大きく変化するような「次のステップ」しか残されていないのです。

※他には地下都市・海底都市みたいな方向性もありますが、余程の事がない限りは地下や海底の世界には行かないかと思われます。

人類にとって最後の街作り、都市計画の構想を紹介します。

未来の都市は森林(自然)の中に溶け込むように存在する

都市の機能がAIに代替される。

前回の最後の方で、強引な意見として「都市には未来がない」「都市を解体すればいい」と書きましたが、未来の世界では、まず都市の機能自体がAI(ロボット、自動運転車、ネットなど)に代替されている筈なので、そもそも都市が都市であり続ける必要は殆どなくなります。

都市という機能が解体されるわけです。

これは思考実験ですので、この話に気分を悪くしないで下さい。

都市の機能がAIによって解体された場合、(大災害・不況の後なども)現在の都市・社会は、ただ人口が多いだけのコンクリートで出来た抜け殻のような街になってしまう可能性があるのです。

やはり、それは本当に人間らしく、生き生きと人が暮らせるような環境ではないでしょう。

そこで、街作りの最終形態である「森林と都市の融合」が必要になってきます。

※都市機能そのものがAIに代替され消えているので、わざわざ「都市」と付ける必要は全くないのですが、理解して頂く為に一応「都市」と表現しています。

都市は過去のものとなる

今後、今までの大都市の風景というのは非常に古いものの象徴となってしまうでしょう。立ち並ぶビル群や人々が集まり賑わう繁華街、混雑する交差点などの光景は、もはや自慢にすらなりません。発展途上国の人々が1970~1980年代に夢見ていたような都市の幻影に私たちが未だに固執しているのは滑稽なのです。

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都市=社会・発展の象徴です。



森林と都市が融合した世界とは

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自然(森林)の中に街が広がっていて、森林と都市が上手く融合している所を想像して頂ければ分かりやすいと思います。都市機能はAIなどに代替されていますので、未来の世界では私たちが現在、見ているような都市の風景というのは全くありません。それは街の一角を緑化するという規模ではなく、もっと広範囲にそうなっていると思われます。

未来の都市に住む人々はコンクリートジャングルや混雑、渋滞、あらゆるストレスから解放される。


しかし、自然(森林)と街が融合しているといっても、決して人を寄せ付けない厳しい大自然という訳ではありません。それは人間が管理出来るような、どちらかと言えば緑地公園や植物園に近いような森林です。そういった大規模な管理された森林の中に住宅やオフィス、工場、倉庫、商業・公共施設などがあるのです。建造物は建物らしさを主張するというよりは森林の中に上手く溶け込んでいます。

その風景というのは、もう殆ど田舎の風景でしかないのですが、同時に都市の機能を持ち合わせているのです。

都市=社会→AI・ロボット・自動運転車などのテクノロジーだとすると

未来の世界では自然(森林)とテクノロジー(都市)が融合した世界になるのです。


一方で下の動画は現代社会の延長上の世界観に近いと思われます。最初のビル群が映るシーンの辺りが、かなり誇張されていますが、「間違って発展してしまった世界」の雰囲気が良く出ているのではないでしょうか。



この作品はCGの映像技術、作品としては大変素晴らしものです。また、このような世界観のビデオゲームであれば、とても面白いと思います。しかし、正直な所、こういった世界に私は住みたくはありません。また、持続可能な世界であるとも考えられないのです。

では、未来の都市は、どのようなもので構成されているのでしょうか?


未来の住宅

全てではないですが、未来の住宅の姿も現在とは変わっている筈です。住宅の構造が変わればエネルギー消費を抑える効果も高くなり地球環境にも優しくなるでしょう。また、災害に弱いといった問題も克服されると考えています。

上に紹介した動画と、今から説明する未来予測は全く関係ありませんが、これらの動画で示されたような世界観に近いイメージだと思って頂ければ良いでしょう。

○ パーツ方式(住宅のモジュール化)

住宅は半球型をしたドームや立方体をくり抜いたようなシンプルな形状へと変化している筈です。

未来の世界では従来の建築という概念が変わります。

※ モジュール化とは自作パソコンの仕組みと殆ど同じような感じです。PCケース、マザーボード、ハードディスク、メモリー、グラフィックボードなど、それらのパーツは規格化され交換可能になっています。その仕組みが住宅にも適用されると考えました。従来の建築法は職人が活躍する「擦り合せ型」(インテグラル型)になっています。

1-1省力化の進んだ工場で、金型に原料を流し込み、住宅のパーツを作ります。
1-2自動運転車の無人配送トラックで、家を建てる現場まで運びます。
1-3到着したパーツを組み合わせて、ボルトを締めて完成。

○ パーツを組んでいる途中に、キッチン、風呂、トイレ、洗面所などのユニットを家の中に運び込み、配管や配線を行います。

○ パーツ方式ではセルフビルドに対応のシンプルな構造になっています。購入者が家を組み立てる時はスマートフォンタブレットを見ながら手順に従って作業を進めます。もし分からない所があれば、動画で撮影しながらメーカーの担当者に直接指示をもらう事が出来ます。

組立を業者に依頼しても作業員は2人掛かりで3~5時間ほどで完成出来るでしょう。

パーツを組み立てる方式の優れた点は災害などで家が壊れた状況でも、例えばパーツAとパーツBを交換したければスマートフォンで注文すれば済みます。本来であれば業者に修理を頼んで、見積もりをしてから数日かかるというのが当たり前ですが、パーツ方式であれば、その場で注文、最短で無人配送で届き、セルフビルドなので、簡単に取り付けることが出来ます。

○ 部屋を構成するためのパーティション部材、壁紙などは後からカスタムパーツとしてネットで注文出来ます。

○また、引っ越しをする時にも分解して持ち運べば済みます。

※この住宅のパーツは防水、耐熱、耐火、強度を兼ね備えていますが非常に重量が軽いため、地震が起き、壊れて人が下敷きになっても怪我をする事も死ぬ事もありません。

こういったタイプの低価格、完成までに時間のかからないシンプルな構造の住宅があれば、地震津波、ハリケーンなどで住む家を失った人々を救うことが出来ると思います。

○ 3Dプリンター方式

パーツ方式は人が現地で組み立てる必要がありましたが、この3Dプリンター方式では装置を屋外に設置し、建材の素材となる原料を用意すれば、あとは3Dプリンターが自動で家を作ることが可能になります。

3Dプリンターを活用すれば製造の無人化を図ることが出来るようになります。このためパーツ方式と同様に住宅の低価格化が実現するでしょう。

○ 3Dプリンター方式の利点は、好きなデザインの家を絵を描くようにして自由に作れることです。

設計図はデータとして扱っている筈なので、タブレットを活用して自分の好きな形にすることは難しくはないと思います。選択のバリエーションも豊富にあり、他の人が作ったデータをダウンロードするだけで済みます。


住宅が低価格になれば

○ 大災害、または多くの人が失業するような大不況が起きても、命だけ助かれば暮らしには不安がなくなる。
○ 生活に困窮してもホームレスにならずに済む。
○ 全ての住宅がそうなる訳ではなく、従来までの住宅も当然残ります。紹介したものは、あくまでもバリエーションの一つに過ぎません。
○ 未来の世界では建築方法が変わるのですが、だからといって、全てが新しいものに切り替わる訳ではなく歴史のある建物や町並みは、しっかりと守る必要があります。



大型施設の建築は省力化が進む

住宅はモジュール化(パーツ方式)、3Dプリンター方式によって、建築作業(建材の製造)が無人化、省力化が進み、さらに無人配送、設計段階からAIの活用などが実現すると、更に低価格化します。では、企業や工場、倉庫、商業・公共施設などの大型の建物はどうなるでしょうか?

このようにして未来の世界では省力化が進んでいくと思われます。


森林は蘇る

これまでの説明で森林(自然)と都市(テクノロジー)が融合する構想が理解して頂けたと思います。では現実世界の発展した街の中に、そのような森林が何処にあるのか?田舎でもないのですから、多くの人は荒唐無稽な話だと思うに違いまりません。

しかし、森林は蘇ります。木が一本も生えていない土地であっても復元することが出来るのです。環境条件によっても変わってきますが、木を植えてから大体15~20年後には森林が再生されると言われています。上の動画では植樹をしても鹿が食い荒らすと説明されています。そのため、実際には森林再生を実現するのは田舎よりも鹿のいない都市部の方が簡単なのではないでしょうか?(土地の問題が残されていますが)

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○ 未来の都市とは森林と都市が融合したものである
○ 都市の機能がAIなどに代替されるため都市が役目を終えて解体される
○ 森林(自然)に溶け込んだ都市の基盤はテクノロジーによって支えられる
○ 森林(自然)と融合した都市は都市計画、街作りの最後の形となる

これまでの説明で森林と都市が融合した世界をイメージすることが出来ると思います。しかし、この構想は理想でしかなく、残念ながら実現することは100%ないでしょう。(住宅に関しては低価格が求められれば実現しそうですが)

未来の都市(1)現代の都市は人間を優しく包み込まない。 都市の限界 

未来の都市(1)現代の都市が抱える問題 災害後の世界とは?


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これまで4回にわたって温暖化について取り上げてきましたが、あまりにも暗い話になってしまい、希望を持たせる必要があったために、敢えてドーム型の都市(生命都市)や宇宙時代という、まるでSFの世界のような構想を紹介することにしました。(発想は飛躍していますが、実現の可能性は十分あります)

温暖化について考えると、どうしても「予測が正しいのか?」「温暖化対策の必要性」「気象コントロール」「気候変動による被害」といった所に問題が絞られてきます。

そのようなスケールの大きな、不確定要素の多い温暖化についての話をすると延々と続いていき収拾がつかなくなるので、ここでは、ひとまず取り上げるのを止めることにしました。

今回は今までと方向性を変えて「都市」についての問題提起と提案を行いたいと思います。


都市とは何か?

「未来の都市」について説明する前に都市が持っている特徴や抱えている問題を理解しておく必要があります。

ここからの話は人によっては不愉快に感じることもあるかも知れませんが、これは思考実験であり、予測に過ぎないので、あまり深刻に受け止めないで下さい。

まず「人間」と「自然」との間には距離があります。大自然は厳しく、無慈悲に人間を排除しようとします。人間は過酷な自然の中で生きていくことは出来ません。冒険家は大自然に挑み、運が悪いと命を落とします。自然には壮大な美しさがあるけれども、夜になれば明かり一つない闇が支配する世界に一変し、決して自然は人間を寄せ付けないのです。

そのため大昔の人々は集落を作り、自然から距離を取りました。一方で人間は自然を開拓する方向にも変化していきました。(狩猟→農耕)集落は小さな集まりでしたが、それらが文明の発達とともに村や街になり、都市、大都市へと発展を遂げてきたのです。

つまり、「都市」とは人間が作り出したもので「自然」とは真逆の位置にあります。

都市は人間を優しく包み込んでくれない

人間は自然から離れて「都市」を作り上げました。

ここで話が終わるのなら「未来の都市」について誰もがポジティブに捉えることが出来るので、問題はないのですが、残念ながら人間が作り出した都市には本質的な欠陥があるのです。

答えから先に言ってしまえば、

「自然」は人間を受け付けませんが、現代の「都市」もまた人間を排除する性質を持っているのです。


都市は閉ざされた箱のような形をした「部屋」が膨大にあり、部屋と部屋を繋ぐ「通路」が交錯し、果てしなく続く迷路のような構造になっています。そのようなコンクリートジャングルの世界は人間が持っている生命力を徹底的に奪っているのではないか?と私は考えています。(こういった指摘は多くの人がしているでしょう)また、都市の雑踏に注目すれば、そこにいる群衆は、お互いに無関心で、分かりあえず、孤独な存在です。この文章を書いている私自身も、都市においては、ただ動物の群れのように動き回っているに過ぎません。これは皆さんを侮辱してるわけではなく、人間の在り方(存在)についての考察です。

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確かに自然は人間を受け付けません。しかし、人間は自然と触れ合わないと少しずつ生命力を奪われていきます。

本来、人間は生活の中で里山のような自然に触れる必要があるのです。それがストレスなく人間が生きていく最も理想の環境だと思います。人間は都市へ向かったために自然から離れすぎた訳です。

(これが極端な意見であることは理解しています)

果たして現代の都市に自然と触れ合う場所があるでしょうか?ごく一部を除いて、ある筈がないのです。何故なら、先ほど説明したように「自然」と「都市」の間には物凄い距離があるからです。性質そのものが正反対なのです。ここでいう都市は住宅地や工場なども含めた人間によって作り出された空間だと考えて下さい。

既に「都市」は色んな意味で限界が示されているのです。

都市は社会、経済、地球環境に問題がなければ、上手く機能して華やかで活気の溢れるものに成長します。それが私たちが想像する「現代の都市」の姿でしょう。

都市は人々を集め、生き物のように成長する経済活動の場です。


しかし、それは全てが上手く回っていればの話です。

もし、何らかの要因によって都市の機能が働かなくなった場合はどうなるでしょうか?世界には、新しく出来たばかりなのにゴーストタウン化してしまった無計画な都市も存在します。

都市は災害に弱い (都市機能の限界)

将来の日本では災害によって都市(社会)が大きな被害を受ける事が予想されています。

「南海トラフ地震」「首都直下地震」「関東地震」「火山の噴火・富士山」などが間違いなく起こると言われています。(正直、悲しくなるので、こういった動画を紹介したくはありませんが)

これらの動画は注意喚起の目的で制作されたと思われるので、被害を多めに見積もっているかも知れません。ですが、油断は禁物です。今後、対策を講じて被害の規模が抑えられるのか、それとも想像を超える被害が発生するのかは、今の時点では予測は出来ません。

都市の機能は災害によって脆くも崩れ去るのです。大地震、津波の被害により多くの人の命が失われ、沢山の負傷者を出し、到る所で水、ガス、電気、食糧、などが供給されなくなり大混乱に陥るでしょう。

都市の限界

構造物が耐震設計されているのなら、おそらく地震にも耐えうるでしょう。都市の限界が示されている例としては、構造物が破壊されなかった場合であっても、上の動画にあったような高層ビルの揺れによって、そこにいる人々が受ける心理的なダメージ・トラウマは大きなものになる筈です。建物は揺れることで地震のエネルギーを逃しているので、それ自体は大変素晴らしい技術なのですが、正直なところ、多くの人は、こういった場所で働きたくはないですし、レストランなどで食事をしたくないと思うのではないでしょうか?

災害後は暗い社会になる

国全体で見れば、災害が発生した後、都市=社会がどうなるのかを考えると、全てではないですが、ある程度は耐震設計の建物が持ちこたえてくれるでしょうし、早い段階での復興も期待できます。

しかし、その後の展開は家族や住宅を失った人々の生活。会社の倒産が相継ぎ、失業者が溢れかえるといった混沌とした希望のない社会が予想されます。

絶対に、そうなるとは断言出来ませんが、有り得そうな事として考えられるのは、下請け企業が地震や津波の被害を受けてしまい、部品供給がストップし、大企業が製品を作れなくなる可能性があることです。もし、そうなった場合は従業員が出勤しても製品を組み立てることは出来ません。休業を余儀なくされるでしょう。(大企業は世界中に工場を持っているので影響が少ないという見方も出来ますが)

しかし、その間にも人は食べていく必要があるのです。会社が製品を作れないので休業になった。会社そのものが倒壊して無くなった。工作機械が壊れた、製造ラインが動かない。道路が寸断された。水道が使えない、燃料がないので通勤できない。技術者が亡くなったなど・・・。

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会社が潰れた、休業になった。親が亡くなった。こういった状況でも人は生きていく為に食べていかなければなりません。


食べものは農作物だけではありませんが、分かりやすく農業に限定して考えると、農業をするにはトラクターなどの農業機械を使い、収穫したものをトラックで運びます。それらを動かすには燃料と乗り物を操縦する人材が必要です。収穫や手入れの作業にも賃金が発生します。そして収穫したものを冷蔵施設で保管しておくには電力を使います。最後に、お店で従業員(賃金・電気代が発生)が売るといった形を経て私たちが食品を手にするのです。

今行われているのは人海戦術型の農業なのです。


話がそれていますが、つまり何が言いたいかというと、大災害によって失業者が増えた状況でも燃料を買ったり、海外から食糧を輸入したり、国内で生産されている、それなりのコストが掛かっている農作物を買わないといけないのです。生産者側は燃料が手に入らなくなっても、人海戦術型の農業を展開しているため、最悪の場合バケツリレーのような非効率な方法で対応するような状況になる可能性もあります。(ある程度の期間で復旧すると思いますが)

もし、この時に無人農業(AI農業)・無人配送が稼働していれば・・・・

mirainosekai.hatenablog.com

mirainosekai.hatenablog.com

食品や、あらゆる製品の容器・包装材(ケース)はプラスチック、ビニール、紙、金属によって作られていますが、それらは殆どが原料を輸入して製造・加工しているのです。

mirainosekai.hatenablog.com

やりようによっては救いのある展開が用意できるかも知れません。


これから訪れる大災害と、その後の「復興」は終戦からの「復興」とは決定的に違います。当時は世界情勢のバランスなどもあって欧米からの支援を受けられたことも有利に働いたのですが、その時には、まだ技術力や作るものがあったので見事に復興することが出来ました。 ですが、今の世界経済というのは当時と状況が違います。まるでプロスポーツのような世界になっているのです。プロスポーツに例えた場合、大災害を怪我に置き換えて頂くと分かりやすいですが、怪我をして2、3年休んでいた選手がプロの世界に戻れる場所があるとは到底思えません。


日本企業のポジションの話になるのですが、似たような製品を作っている企業は世界中に沢山あるので、日本企業が抜け落ちた瞬間に、そのポジションには別の海外の企業が入ることになるだけで、世界には何も影響はありません。(これは日本からの見方なので視野は狭いですが)

これは、存在意義とは何か?みたいな話です。直接、世界から「ここに、いなくてもいいよ」と言われる訳ではありませんが、結果として状況が、そのように強制的に移行してしまう可能性があります。

大災害が起きた後は、企業の国際競争力の低下、経済の低迷。失業者が増えるといった流れになるのではないでしょうか?

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必ずしも、そうなるとは限らないですが、最悪の場合どうなるのかを言葉で説明するのは難しいので、私が考えているイメージを理解して頂くために、映画の世界観を借りたいと思います。

皆さんは1988年に公開されたアニメーション映画「AKIRA」アキラ(大友克洋監督)という作品を観たことがあるでしょうか?

※ご存知ない方は ↓「映画 AKIRA」で検索して下さい。
https://www.google.co.jp/search?q=映画 akira

この作品の内容は2019年のネオ東京を舞台に、超能力バトルを繰り広げる主人公たちを描いたものです。映像美やスリリングな展開でアニメーション作品の中でも高く評価されています。

ここでは映画の感想、面白さというのは置いておいて、映画の中の「都市」に注目して下さい。

特に超能力バトルが本格化する前の、まったく活気のない、病んだ「都市」(=社会)の描かれ方は非常にリアリティがあります。当然、物語なので誇張されて表現されている部分もありますが、地震・津波後の日本社会の雰囲気がそのようになっている可能性が少なからずあるのです。(大災害ではなく、もしかすると戦争に置き換わっているかも知れません)

アニメーション映画「AKIRA」で描かれる都市に住む人々は夢や希望を持っていません。


おそらく、この映画を見た殆どの人が「AKIRA」の世界の住人にはなりたくないと思う筈です。



ここで私が考えたのは(思考実験として強引に結論付けるなら)

※範囲を拡大していますが都市は住宅地や会社や工場など人間が作り出したもの全部を指しています。

○ 現代の都市には未来がない

1 自然から離れすぎたこと。
2 災害によって都市(=社会)が機能しなくなる。

○ 大災害は人間ではなく、都市に襲いかかる

○ 都市に依存している人間が被害を受ける

物凄く単純化すると、このようになると思いました。そして、ここから導き出される答えというのは 、

「都市」を作り変えていく事なのです。


現代の都市に未来がないのなら、壊滅が訪れる前に都市を「解体」すれば良いのです。

実際に、このように考えているのは日本中でも、おそらく私だけでしょう。都市を「解体」すると言うと、まるでビルを取り壊すかのようなイメージを持たれて不安になるかと思いますが、決してそうではないのです。

次回、未来の都市(2)に続く。

 

温暖化によるサンゴの消滅 生命都市 

サンゴの消滅と「生命都市」「宇宙時代」


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今まで温暖化について説明してきましたが、今後「本当に温暖化するのか」「どれくらい温度が上昇するのか」については、正直な所、現時点で断言することは難しいと思います。このブログに書いてあることは、あくまでも温暖化した場合こうなるのではないか・・・という予想に過ぎないことを理解して下さい。

今回、取り上げるのは海に生息する「サンゴ」になります。

何故、サンゴについて調べようと思ったかと言いますと、海の中でも森林と同じような役目をしている生物がいることに興味が湧いたからです。

温暖化の問題と海の関係は壮大なメカニズムが働いているため、簡単に説明することは出来ません。

○ CO2が海に溶ける仕組み

○ 海水の酸性化(海洋酸性化)の問題

○ プランクトン への影響

○ 海底火山(温暖化の要因になっている可能性も)

○ 海流の変化

このような複雑な仕組みがあると言われています。

海の複雑な仕組みは説明するのが難しいので、ここではサンゴに絞って解説したいと思います。


海の中で森林(植物)のような働きをしているサンゴについて皆さんは、どれくらい知っていますか?


サンゴについての知識

サンゴの生息域

熱帯・亜熱帯、赤道付近の25~30℃の暖かく浅い海に生息しています。

サンゴの主な特徴


1 サンゴは動物である。 

サンゴは植物ではなく、イソギンチャクのような刺胞動物の仲間です。よく魚が周りに泳いでいる写真や映像を見ると海草などの植物だと勘違いしますが、実は動物なのです。

2 サンゴは植物の特徴を持っている。

サンゴの体内には植物の藻(褐虫藻)が共生していて、この藻が太陽の光を受けると光合成をしてサンゴに酸素とエネルギーを与えます。サンゴからは二酸化炭素や栄養を藻にを送ります。このようにサンゴは動物でありながら植物の特徴を持っているのです。(浅い海に生息するのは褐虫藻が光合成するため)

3 サンゴ礁は地形である。

サンゴは生物であって、サンゴ礁は石灰成分を作り出すサンゴや貝、甲殻類などの「死骸」が固まって出来た地形なのです。

サンゴの減少・消滅

現在、温暖化や環境破壊によってサンゴの減少が進んでいます。

主な原因は地球温暖化や環境破壊だと言われています。海水が高温になったり水質が悪化するとサンゴの体内で褐虫藻が生息出来なくなり白化現象が起こります。

○ 海水温の上昇

サンゴの生息には適温があるので、高温になると適応出来ません。

○ 海洋酸性化の問題

二酸化炭素が排出されると海が吸収しますが、人間活動による排出量が多いため海水が少しずつ酸性化しています。

○ 環境破壊

開発による土砂の流入 。


生命都市

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このように簡単に「サンゴの生態」と「温暖化・環境破壊によるサンゴの減少」を説明してきましたが、ここからは人間社会に話を戻して、「SF風な未来の世界」を紹介したいと思います。

人間社会がサンゴの「生態の仕組み」を取り入れる

将来、私たち人間が過酷な環境に置かれた時にはサンゴの「生態の仕組み」を取り入れている可能性が十分あると考えられます。 それほどサンゴの生態というのは構造上、理に適っているわけです。

サンゴは体内に褐虫藻という藻(植物)を共生させることで、光合成によって作られた酸素を貰っていますが、サンゴにとっては海の中は生息環境としては全く向いていないのです。

つまり、

サンゴは特殊な仕組み(褐虫藻・光合成)によって「過酷な環境」に適応しました。

この仕組みと似たような方法を用いることで、人間も「過酷な環境」に適応することが可能になるでしょう。

未来の世界では、外界と遮断された巨大なドームを造り、そのドーム内で植物と人間が共生して暮らすようになると思います。


このことを環境適応(人間社会のサンゴ化)と呼ぶと、


環境適応(サンゴ化)することによって、今まで人が住めなかった砂漠の真ん中でも、海の上でも、標高の高い場所でも、宇宙でも、あらゆる土地に住むことが出来るようになるのです。


現時点では形状は予想に過ぎませんが、仮にドーム型だとして、使われるパネルは透明度を自動で調整して、紫外線を取り入れる量を制限します。ドーム内の環境は春夏秋冬の季節感もありながら、人間にとって最も住みやすい気温、湿度、大気組成、光量に保たれます。(AI制御)ドーム内には森林、海、川、都市が造られます。

この環境適応の仕組みによって外界の気温が100℃でもマイナス100℃でもドーム内の環境は一定に保つことが出来るようになるでしょう。

イメージとしては巨大なジオデシック・ドームが幾つも連結されている感じでしょうか。(10~100個以上)

このようにクローズドな環境を作り出して、過酷な環境に適応しようという発想は、まるでSFの世界の話のように思われるかも知れませんが、決して夢物語ではないのです。

実際にアメリカでは宇宙開発のために、施設まで造って研究している事なのです。


「新しいエネルギー」と「宇宙時代」

環境適応すると宇宙でも生きていけると説明しましたが、宇宙で生きるためには何が必要になるでしょうか?

人間が宇宙に出て環境適応する場合に必ず電気が必要になります。現在では燃料や原子力以外に使えそうなエネルギーは、おそらく太陽光や風力発電くらいしかないのですが、それらの方式だけで過酷な環境の宇宙で生きていくのは、かなり難しいと思います。(巨大な発電施設が必要になる為)

いつ実現するか分かりませんが、将来、従来の発電方式を上回る新しいエネルギー(小さな太陽)が生み出された時に、

人類の存在そのものが大きく変化します。(原子力発電は大変危険で人間では扱いきれません)


人類が新しいエネルギーである「小さな太陽」を手に入れると、人間が生きるために必要とする環境を他の惑星や宇宙空間に持ち運べるようになります。(理論上は)

制限なく電気が使えると、寒ければ暖め、暑ければ冷やし、植物の光合成に必要な照明の電力や、移動する乗り物の動力源にするなど、地球と同じような環境に近づける事が出来ます。

新しいエネルギー、発電方法がいつ頃、開発されるのかは分かりませんが、それが作り出された時に宇宙時代・宇宙開拓が始まると予想しています。

1「環境適応」=サンゴ化
2「新しいエネルギー」=小さな太陽

によって人間は地球という惑星から離れることが理論上は可能になるのです。(宇宙船も必要ですが)

※ ここでは新しいエネルギーと説明しましたが、現在、ネットで調べて出てくるフリーエネルギーの話というのは100%嘘です。確かに嘘なのですがネットで広まっている理由としては、実は形を変えたフリーエネルギー待望論でもある訳です。つまり、新たな発電方式が開発されない、科学進歩の行き詰まりに直面している状況が反映されているようにも思えます。

「新しいエネルギー・小さな太陽」が実現するには100年以上かかるかも知れません。(もしかすると5年~10年後に実現される可能性もありますが)

100年200年単位で科学が進歩していくと「宇宙開拓」という時代になるのは間違いないでしょう。

下の動画を見ると「宇宙時代」の到来は、それほど遠い話ではないようにも思えます。



新しいエネルギー(小さな太陽)が作れるか?

作れた場合、技術進歩の歯車がガッチリと噛み合ってブレークスルーが訪れ、世界が一気に変わるでしょう。作れない場合は現状維持。言い方は悪いのですが、しばらく停滞モードが続く感じでしょうか。それでも現在、世界ではクリーンエネルギー推進路線に切り替わりつつあるので原子力推進の時代に比べれば状況が良くなっています。

また、この先、自動運転車・AI・ロボットが発達するのは間違いないので、地球環境が悪化しても人間は上手く対応して乗り越えることが出来るでしょう。環境対策するのは当然ですが、将来、人為的に環境をコントロールするような技術が登場するかも知れません。


海に浮かぶ生命都市

先ほど紹介した「生命都市」のジオデシック・ドームとは構造が違いますが、海洋上に浮かぶ都市構想があるようです。


未来の世界では、

○ 地球環境が悪化しても人間は環境適応して生き残ることが出来る。


○ 今まで住めなかった場所(砂漠・海・宇宙)にも住めるようになる。


○ 新しいエネルギーが生み出されると宇宙時代が到来する(同時に地球上のあらゆる問題が解決する)

森林の消滅 人間による破壊と森林火災

温暖化が森林に及ぼす影響 人間による破壊


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温暖化の続きです。

前回は人間が排出したCO2(温室効果ガス)が「森林」「海」に吸収された後、再び大気に戻す仕組みのことを「炭素循環」と呼び、人間の活動が原因で温暖化が引き起こされる事を説明しました。

今回は、「炭素循環」の一つである森林について取り上げたいと思います。



森林が失われている


森林はCO2の放出量より吸収量の方が若干上回っています。このため人間がCO2を排出しても海の吸収量と合わせて上手く地球のバランスを保ってくれています。

○ 森林の働き

光合成を行いCO2を吸収

植物は昼は光合成を行いCO2を吸収して酸素O2を多く出し、夜は二酸化炭素CO2を出しますが、全体としてCO2を少しだけ多めに吸収してくれます。

植物だけでなく

土壌が落ち葉や古くなった木を分解してCO2を放出


森林(植物)には、このような仕組みがありますが、現在は伐採などで森林が失われる傾向が続いているため、温暖化を抑える働きをする炭素循環の仕組みが崩れようとしています。

既に

毎年、約520万ヘクタールの森林が消失。

(2000年~2010年の平均)
520万ヘクタールの広さは九州と四国を足したくらいの面積に相当。

現在、マングローブ林の減少なども含めて多くの森林が失われているのです。

森林消失は人間が原因で引き起こされていると考えられています。



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火を使うようになってから現在に至るまで人間は徹底的に森林を破壊し続けてきました。


炭素循環にとって重要な要素である「森林」は、人間が火を使い、農耕が始まった頃から人為的な影響を受け続けて来たと言われています。

つまり、森林の消失は、ここ数十年単位ではなく、規模は小さいですが、人間が火を使うようになった約1万年~数千年前の大昔から行われていたのです。

1万年前としたのは農耕・畜産が始まった頃を基準にしたからです。

具体的には

○ 木を伐採し燃料として使う。
○ 材木、生活用品として利用。
○ 火を放って畑にしたり放牧を行う。
○ 森林を伐採した土地に道や家を作る。


こういった形で、何千年もかけて本来の森林の姿は人間の手によって一方的に変化させられ、失われていきました。

専門用語になりますが、

人為的な影響を全く受けていない森林のことを「原生林」と呼びます。

(自然植生)

地球上の森林の多くが原生林ではなく、人間の影響を受けた後の森林であるのです。

「原生林」の他には、伐採や火を放った後、自然の力で再び樹木が育って森林が出来たものを「天然林」「自然林」と言います。(二次林)

林業など目的を持って人間が苗木を植えて作ったものは「人工林」になります。

つまり、私達が見ている森林(雑木林)の多くは、遥か大昔に人間の手によって影響を受け、姿を変えられた後の姿なのです。

ここで言う「人為的な影響を受ける」とはどういう事でしょうか?

「植物群落」「植生」という非常に難しい話ですが、「森林」が人為的な影響を受けると植物群落のバランスが崩れてしまい、本来あった森林の植生が変わってしまう事を言います。

当然、気候変動や様々な条件によって植物群落の構成は長い年月で少しずつ変化するのですが、人為的な影響を受けた場合、本来あった植生のバランスが短期間で崩れ、二度と同じ状態には戻らないのです。

それでも、本来の植生バランスが変わってしまったとしても森林が残っているだけ、まだ良い方でしょう。

何故なら

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私たちが現在生きている世界は森林が破壊された後の世界なのです。


破壊とは森林そのものが失われたという意味です。

気候変動によって長い年月をかけて森林が消滅していった場合も多くあるので一概には言えないのですが、普段から私たちが見ている景色は、畑などの農地、草原、放牧を繰り返した土地、岩肌がむき出しになった荒れ果てた土地、または建物や住居など、こういった全ての土地において大昔、森林だった可能性があるのです。

もちろん、元々、木があまり生えてない条件の土地、たとえば砂漠地帯などもあるので、全てが森林だった訳ではありません。

森林と温暖化について考えた時に、どうしても現在起こっている森林伐採を思い浮かべてしまいますが、実は人間が何千年も前から森林を破壊し続けてきた後の世界に、私たちは生きているのです。


また、現代社会では何千年前に比べて急激に人口が増加したため、食料生産を行う広大な農地が必要になっています。

当然、農作物は私たちの生存にとって無くてはならないものですが、しかし、かつて、その場所に森林があったのならば、現在、世界中にある広大な農地は地球の「炭素循環」のバランスを大きく崩す原因になっていると考えられるでしょう。

広大な農地は形を変えた「砂漠」である。


つまり、農業大国とは砂漠大国でもあるのです。

大昔から数千年単位で人間が行ってきた伐採と農耕・放牧によって多くの森林が失われましたが、私たちの時間の感覚では、その事を想像することは難しいのです。


そして、人口が増えた現在では森林破壊が急速に進んでしまいました。



森林火災


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今後、地球が温暖化して気候変動が起きると言われています。

すべての地域がそうなる訳ではありませんが、今までとは変わって極端な気象になると予想されているのです。

○ 気温が上がる。
○ 降水量が増える。(洪水)
○ 干ばつ。
○ 台風が大型化する。


気候変動によって暖かい地域に寒波が到来しても、地球全体の温暖化によって北極の氷が溶ける傾向には歯止めがかからないでしょう。

寒波などによって一時的に寒くなる地域もあるのですが、全体で見ると必ず温暖化していく筈です。


北極と寒波の関係

北極上空のジェット気流が蛇行することで暖かい地域に寒波がやってくる。


北極の上空には極渦と呼ばれる冷たい低気圧があって、(ポーラー・ボルテックス)その周りにはジェット気流が流れていますが、温暖化の影響によってジェット気流が蛇行すると、アメリカ、ヨーロッパなどに寒気が流れ込み、大寒波がやってくる現象が起きています。

北極からの寒気が流れ込むと、その地域では寒くなりますが、しかし、それは地球が寒冷化した訳ではなく、北極の温暖化が進行している証拠とも言えるのです。

森林の場合、暑くなると火災が発生する確率が高くなると考えられます。





森林火災の発生の仕組み


○ 気温が上昇し、葉が擦れ合うことで火になり燃え広がる。

○ 他には「雷」によるものや人間が原因のものもあります。

火災だけが原因ではありませんが、2016年に消失した森林の面積はニュージーランドと同じだと言われています。




この動画のように自然現象として森林火災が起きても植物の中には、「再生」の機能が備わっているとも考えられるので、自然火災を「生態系の更新」もしくは「バランスを取るための維持機能」として捉えると決して悪い側面ばかりでは無いことが分かるでしょう。

しかし、現在、温暖化によって引き起こされた森林火災は規模が大きく、膨大な量のCO2を放出するため、さらに温暖化を進めてしまう悪循環が懸念されています。

2016年も森林火災は多かったですが

2017年の大規模な火災としては

1月 チリ

5月 ロシア

6月 ポルトガル、スペイン

7月 フランス

8月 カナダ(4月頃から頻発)とギリシャ

9月 アメリカ(モンタナ州)

10月 アメリカ(北カリフォルニア)

12月 アメリカ(南カリフォルニア)

2018年は

1月 オーストラリア

このように世界中で大規模な火災が頻発するようになってきました。

未来の地球環境  温暖化の仕組み(2) 北極圏の気温上昇

地球温暖化 温暖化の仕組み(2) 「炭素循環」と「北極圏の気温上昇」


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前回は人間の活動によって大気中にCO2(二酸化炭素)及び温室効果ガスが増加し、地球温暖化に繋がることを基礎知識として説明しました。

炭素循環


その次に温暖化を理解するために知っておきたいのが「炭素循環」と呼ばれる壮大な仕組みです。

産業革命以前の工業化される前の環境を例に説明すると、人間社会や家畜・動物・自然火災などから大気中に排出されたCO2は主に

森林

海、湖


に一旦は吸収されますが、長い過程を経て、再び大気に放出されます。

つまりCO2が「大気」→「森林・海」→「大気」→「森林・海」→と延々と「循環」しているのです。

このことを「炭素循環」と呼びます。


(人間とは関係なく大気中には初めからCO2が存在し、炭素循環が行われています)

森林の場合


木が成長するために光合成でCO2を取り込み、落ち葉や古くなった木が土壌で分解されると再びCO2が大気に放出される仕組みになっています。

海の場合


海洋や湖では水面にCO2が溶け込んで吸収されます。

炭素循環は複雑な仕組みになっていますが、簡単に説明すると海水温の低いところからCO2が溶け込んで吸収され、再び赤道付近の暖かいところから放出されます。

他には植物プランクトンが光合成でCO2を取り込み、それを動物性プランクトンが食べ、プランクトンが死んだあと分解され再びCO2を放出します。

要するに「炭素循環」とは「大気中」と「森林・土壌・海・湖」の間に膨大な量のCO2の出入りが行われている現象のことなのです。

そして「森林」「海」はCO2を放出するよりも、少しだけ多めに吸収してくれているので今までは上手くバランスが取れていました。

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炭素循環が機能しなくなる


しかし、産業革命の後、全世界の工業化、化石燃料の消費が進み、大気中に排出されたCO2の量が急激に増えると地球全体の「炭素循環」では追いつかなくなってきました。

ここで、ようやく前回、説明した「温暖化の仕組み」に繋がってきます。

つまり、人間社会によって「炭素循環」のバランスが崩れて大気に温室効果ガスが増加し「地球温暖化」が引き起こされるのです。




北極圏の気温上昇の仕組み


前回、紹介したスーパーコンピューターを使って予測された動画について詳しく解説したいと思います。 (このシミュレーションが正しいのかは私には判断が付きませんが)





今まで説明した温暖化の仕組みに当てはめて考えると、殆どの人は、おそらく、このように予想するのではないでしょうか?

1 CO2(温室効果ガス)の増加


2 熱を溜め込む(太陽の熱を再放射できない)


3 地球の気温が少しずつ上昇


普通に考えると、こうなると思うのですが、動画を見て頂くと分かるようにスーパーコンピューターのシミュレーションでは信じられない予測が示されています。 (これは、あくまでも最悪のシナリオを想定したシミュレーションですので、絶対にそうなる訳ではありません)

動画に解説を付け加えると

1 CO2(温室効果ガス)が増加する


2 予想通り地球の気温が少しずつ上昇


3 ある時期から北極圏の気温が急激に上昇


4 その影響が北半球にまで及ぶ


5 北極圏~北半球では高い気温が続き、次第に地球全体に広がる



動画では時間経過とともに気候変動が手を付けられない凄まじい状況になっています。

では、どうして北極圏の気温だけが急激に上昇するのでしょうか?

その仕組は

1 地球温暖化によって北極圏(北極)にある氷が少しずつ溶け出す。


2 氷が溶けると海面が現れる。(特に北極で)


3 氷は太陽光の光を80%近く宇宙に反射しますが、海は太陽の熱を吸収。


4 氷が溶けて、海面が現れ、海が熱を吸収、気温・海水温が上昇、さらに氷を溶かし、海面が現れ、さらに熱を吸収します。


5 この悪循環が限界に達するまで続く


と予測されています。



北極圏の「氷が溶ける」→「海面が現れる」→「海が熱を吸収」→その繰り返し


こういった連鎖反応が予想されるため動画では北極圏を中心にして温度上昇を表す赤~黄色に変化しているのです。

また、同時に知っておきたいのは

○北極は氷が海に浮いている。


○南極とグリーンランドは大陸の上に氷がある


という事です。

このため

「氷が溶けると海面が現れる」という現象は海に浮いている北極でしか起こらないので北極圏の温度上昇が激しいのです。


一説では北極の氷が溶け出しても海全体の体積が増える訳ではないので理論上は海面上昇が殆ど起こらないと言われています。

紹介した動画はスーパーコンピューターによる予測なので精度が高いのは確かですが、今後の社会状況の変化もあるので、必ずしも、こういった予測通りになるとは言えないでしょう。

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気温が上昇する要因が増えている


現在、世界では産業革命前に比べて平均気温の上昇を2度以内に抑える事を目標に掲げていますが、もしかすると先程の動画にあった予測のように急加速で温度上昇していく最悪のシナリオになる可能性があります。

何故、そのようなるかと言いますと、今後、今までには存在しなかった新たな「気温を上昇させる現象」が次々と発生するため、温暖化対策をしても暫くの間は効果がすぐに打ち消され、その対策の効果が出るまでに何十年もかかると予想されるからです。

また、動画で示された北極圏の急激な温度上昇「氷が溶ける」「海面が現れる」「海が熱を吸収」という連鎖の仕組みについても調べた限りでは否定する情報が見つかりませんでした。

だからと言って実際に動画のように北極圏の温度が急速に上昇するかは分かりません。

現在、地球温暖化の対策というのは世界中で行われていますが、その効果が現れるのは、おそらく何十年も先になるのではないでしょうか。

しかも、

本格的な対策は殆ど始まっていません。


私の推測になりますが、このまま行くと温暖化対策の効果が現れるのは下手をすると30年、40年、もしくは50年以上先になるかも知れないのです。(もはや予測不能)

※ 地球温暖化を説明する場合に「正のフィードバック」と「負のフィードバック」という表現が使われますが、難しい専門用語のため敢えて省略しました。

○ 地球には気温を上昇させる働きと、抑制して一定に保とうとする働きの2つがあります。

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現時点での予測


あり得そうな幾つかのパターンを考えてみました。

○ 手遅れ説


世界中で温暖化対策に取り組んだとしても、効果を打ち消すような「気温が上昇する要因」が加わるため思い描いているようには上手くいかない。その後、シナリオが分岐する。

○ ゲームオーバー説


温暖化対策の効果が現れる前に「最悪のシナリオ」へ。

世界中で対策を始めた頃には「引き返せない点」(point of no return)を過ぎてしまう可能性も。


○ 影響が少ない説


長期的に見ても気温の上昇が緩やかなため、あまり悪影響が出ないで済む。


○ コントロール可能説


温暖化対策が上手くいく。対策の効果を打ち消すほどの現象が現れず温暖化を抑制できる。

また、一時的に温暖化対策の効果を打ち消すような現象が現れても、最終的には温暖化しないで済む。


○ 地球バランス説


地球規模の「気温の上昇を抑制する働き」が強まる場合は結果として温暖化しない。


その他にも「地球温暖化は嘘だった説 」というのもありました。

この場合、気温が上がるのか下がるのかは情報に信頼性がないため判断が付きません。

ちなみに一般の人達がネットで主張している説では「地球温暖化は嘘」というものが多く見られました。

いくつかの説を考えてみましたが、仮に温暖化しない方向に進んだとしても「炭素循環の機能低下」や「北極圏の気温上昇」といった問題が簡単に解決するとは思えません。

「温暖化しない説」の場合、時間経過とともに多くの問題が何もしなくても解決するという事になります。

「温暖化しない」というよりは「温暖化は起こっていない説」という事なのでしょうか。




最悪のシナリオ


現実になるかは別として「最悪のシナリオ」を紹介します。

北極圏の温度上昇で最も恐ろしいのはグリーンランドの氷床が溶け出す事です。

実際に北極やグリーンランドでは氷の溶け出すスピードが早まっている事が報告されています。


このままの状況が続くと未来の世界では北極の氷が溶け、海が熱を吸収し、北極圏の全域において急激な気温の上昇が引き起こされるでしょう。

その結果、同じ北極圏にあるグリーンランドの氷床が少しずつ溶け出すのは確実です。

産業革命の前に比べて平均気温の上昇が2度を超えた辺りからグリーンランドの氷床の一部が溶け出して、海面が数メートル上昇するのではないかと言われています。(1メートル未満かも知れませんが)

グリーンランドは大陸の上を氷床が覆っています。

つまり、海に浮いている北極と違って、垂直方向に体積があるため溶け出した場合、海面が上昇する可能性が極めて高いのです。

海面上昇の過程で人類が今までに経験したことのない気候変動が起こり、甚大な被害をもたらすと予想されています。

未来の地球環境 温暖化の仕組み (1) 予測不能な未来へ

地球温暖化 温暖化の仕組み(1)


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このブログでは、今まで未来の技術やサービスについての予想、もしくは構想を軸に紹介してきました。

今回取り上げる未来の「地球環境」についても、様々な角度から考察しなければ、本当の意味で「未来の世界」を予想することは出来ないでしょう。

既に地球温暖化のタイトルでお気付きだと思いますが、今までと違って明るい話題ではありません。

私はブログを始めた頃から地球温暖化の問題を取り上げるべきか、ずっと迷ってましたが、このブログの性質上、どうしても取り上げない訳にはいかないと考えました。

初めに断っておきますが、ここで紹介する内容や予想というのは世の中に出回っている情報を掻き集めて、私なりの解釈で書き記しているに過ぎないので、絶対に正しいと安易に鵜呑みにはしないで下さい。

私が収集した情報そのものが間違っていた可能性もありますし、今は正しいと思われていても後から研究結果が覆されることもあるでしょう。

やはり、「予測」という扱っているものの性質上、絶対に確実だと今の時点では言い切れないのです。

地球温暖化については正しさを証明できない部分が多くあるので、このカテゴリーは後になって削除する可能性もあります。

今まで書き続けてきた未来技術の紹介については、まだ実現していないため予想と構想が混ざっていて、どちらかと言えば、夢のあるイメージイラストに近いような方向性で展開してきました。

しかし、今回取り上げる問題はかなり深刻で衝撃的な内容を含んでいるため、出来るだけ読まれた方がショックを受けないように、カテゴリーの最後の方には私なりの解決策を提案する予定でいます。(また独自案になりますが)

それでは随分と前置きが長くなりましたが本題に入りたいと思います。


地球温暖化


温暖化はニュースなどで頻繁に報道されているので知っている方も多いと思います。

温暖化は気候の問題であって、あまり人間社会とは関係がないように思えますが、人間も地球の一部ですので大きな影響を受けるのは間違いないでしょう。

ですので、温暖化の仕組みを理解することは、私たちにとって、とても重要なことなのです。

現在、地球環境は多くの問題を抱えていますが、この地球温暖化は、他の問題とは比較にならないくらい、人類史上で最大の危機ではないかと捉えられています。

では、温暖化が進むと、最悪の場合、未来の地球環境はどうなるのでしょうか?

まず

地球の気温が上昇します。


その次に起こることは、

北極、グリーンランド、南極の「氷」が溶け出し


海面が上昇します。


ちなみにグリーンランドの氷が全て溶け出すと、海面が約6メートル上昇するのではないかと言われています。

調査の結果、グリーンランドでは予想を上回るスピードで氷が溶け出していることが判明しました。

溶け出しているのは確かですがグリーンランドの「氷」は簡単には溶けないので数年の内に海面が上昇することは絶対にありません。

抑えておきたいのは

海面が何メートルも上昇するのは、「今すぐ」ではない事です。


ここからは予測シナリオが分岐していくのですが、地球温暖化が抑制されて海面が殆ど上昇しないかも知れませんし、海面が上昇する場合でも、いつ頃、何メートル、何センチ上昇する事になるかまでは正確に分からないのです。


ここで紹介したいのは、スーパーコンピューターによって未来の気温上昇をシミュレーションしている動画です。



このシミュレーターは、膨大なデータや物理法則を当てはめることによって精度の高い予測をしているようです。

もちろん、この予測は最悪のシナリオを想定したものに過ぎず、絶対にそうなるという訳ではありません。


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地球温暖化の仕組み。


では、何故、温暖化が起こるのでしょうか?
(現在、主流になっている説では)

人間が排出するCO2(二酸化炭素)が原因だと言われています。


CO2自体が熱を持っている訳ではなく、

太陽から地球に降り注ぐ熱をCO2が吸収してしまうことで温暖化が引き起こされるのです。


このことから

CO2など熱を吸収する性質のものを「温室効果ガス」と呼んでいます。

(他にはメタン 一酸化二窒素、フロン)




CO2が熱を吸収する仕組みについての詳しい説明 (本当はもっと複雑な仕組みになっています)

1 太陽から電磁波の一種である赤外線短波の熱を地球が受ける。(太陽からの入射エネルギー)


ちなみに可視光線や紫外線なども電磁波です。

2 地球が受けた熱を宇宙に向かって再放射する際、波長が短かかったものが長くなり、赤外線長波に変化。


3 長波の性質から、全てではありませんが大気中に増加したCO2などの温室効果ガスを通り抜けられなくなる。(ぶつかるイメージ)


つまり、

4 大気中にCO2などの温室効果ガスが増えることによって太陽の熱が上手く再放射されず、温度上昇が引き起こされるのです。



もちろん、今までは温室効果ガスのおかげで、地球は適度な気温に保たれていたので温室効果ガス=悪ではありません。


原因は人間社会の発展によって急激にCO2などの温室効果ガスが増加したことにあるのです。





温室効果ガスの種類はCO2だけでなく、CO2よりも温室効果の高い

メタン
一酸化二窒素
フロン


などもあります。

CO2の温室効果を1とすると、これらのガスは種類によって20~200倍以上あると言われています。

CO2は石油、石炭など化石燃料を燃焼させる時に発生。


メタンは農業、家畜、ゴミの埋め立て地などから、一酸化二窒素は肥料から発生。





温暖化によって引き起こされる様々な問題も「仕組み」を知っている事で未来の予測がしやすくなるでしょう。


今回は地球温暖化の簡単な仕組みについて紹介しましたが、次回からは、もっと深く掘り下げていきたいと思います。

未来のカフェ ロボットがベテラン店員の動きを再現し、無人店舗になる。

未来のカフェ 未来の無人カフェはAIとロボットが導入される。


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はじめに言っておきたいことは未来のカフェが全て無人化される訳ではないということです。

当然、未来になっても有人のカフェが残るのは間違いないので、有人か無人かは消費者の好みで自由に選択できるようになっているでしょう。

そして、店舗の中で最も早く無人化が実現しそうなのはカフェであると私は考えています。

その理由としては扱うものが主にコーヒーやサンドイッチなど種類が限定されていることや、作業自体が複雑ではないのでロボットの導入が一気に進みそうだからです。





カフェが無人化するための仕組み


タブレット入力
コーヒーを淹れるアームロボット
運搬ロボット
掃除ロボット
皿洗い機などを無人化
コンベアーとアームロボットの組み合わせ
電子決済による支払い
カメラによる画像認識
音声認識



これらの技術を上手く活用して店舗を運営することになると思われます。


店舗運営の仕組み


1 お客がタブレットを使い注文。


2 ロボットがコーヒーを淹れ、サンドイッチなどを皿に乗せる。

ベテラン店員のコーヒーの淹れ方や長年の経験をもとにした動作をAIが学習しているため全店舗でクオリティの高いサービスが提供出来る 。

より効率のいい作業の仕方や、今までになかった新しい作業についてはロボットをアップデートさせると一瞬で習得が完了する。(何千台ものロボットを同時にアップデートする仕組み)

3 運搬ロボットが運ぶ 。


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4 使い終わった皿を運搬ロボットが取りに行く 。


5 アームロボットが汚れたコップなどを皿洗い機にセット。(もしくはコンベアーの上に載せる)


6 支払いは電子決済で行われる。


7 店内の掃除は掃除ロボットが行う。


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8 コーヒー豆や軽食の在庫が切れそうになると従業員が店舗に補充しに行く。

仕組みとしてはセンサー、カメラの画像認識を使って数量を把握し、従業員に連絡。



初期の段階では人件費をかけないメリットよりもロボットを用いた物珍しさで注目を集めるタイプのビジネスになるでしょう。

現在の技術でも理論上は無人で店舗を運営することは可能なのですが、まだ設備が整っていないことや、テーブルまでの運搬も含めて完全に無人化するのは、もう少し時間が掛かるのではないでしょうか。

おそらく今の時点ではトラブルに対応するため店舗運営に1人は必要になると思います。

2~5年後、ロボットとAIが発達し、専用の設備が開発されると

無人カフェの運営に必要なものは一通り揃うと予想します。


今でもやろうと思えば出来るのですが、トラブルが一切なく運営できる無人店舗の仕組みを構築するのは若干ハードルが高い気がします。

しかし、開発に成功すれば大きなチャンスがあるといえます。(ノウハウを積み重ねることが出来るので)

未来の世界ではロボットが高性能化することが100%確定しているので、こういったロボットを上手く活用した新たなビジネスが登場するのは必然の流れだと思います。


この先も無人化が順調に進み、もし、たった1人で3店舗を同時に管理することが可能になれば、収益性が優れているため、無人カフェのビジネスに参入する企業が急激に増えるかも知れません。

もちろん消費者が無人化に対し、肯定的に捉えて利用するかどうかは、まだサービスが始まっていないので何とも言えませんが、無人カフェが大きなビジネスチャンスであることは間違いないでしょう。

おそらく、近いうちに運搬まで含めた完全な「無人カフェ」を誰かが必ず実現させると思います。




未来の無人カフェはこうなる


○ 作業風景が見える化される

動画で紹介したように間近で見れるようになるか、リアルタイムの映像がモニターに映し出されるか分かりませんが、ロボットが作業している様子を見せることで、お客に安心感を与えることが出来るでしょう。

○  汚れないテーブル

テーブルはベルトコンベアー式になっていて、お客がいない間に少しずつ動いて自動洗浄される仕組みになっている。(絶対に巻き込まれない安全な構造) おそらくベルトコンベアー以外にも優れた方式がある筈です。

○ 客が長時間にわたって席を占有する問題については、注文から、ある一定時間を過ぎると通知が来る仕組みで対応する。

通知が来た時点で再び何か注文をしないと15分毎に課金される。

課金し続けるのは3時間か4時間後までとする。

○ 無人カフェのビジネスは「未来の店」のカテゴリーで紹介した他のものと違って自動運転車に依存しません。


mirainosekai.hatenablog.com

もちろん、無人配送が実現すれば更に効率化が進みますが、初期の段階では自動運転車が無くても、それほど困らないでしょう。

無人カフェの優れたところは自動運転車を全く使わなくても成立することです。

○ AIと監視カメラによって店内に問題がないか確認する。

なにか異常があれば、従業員や警備員が駆けつける仕組みになっています。



無人カフェを実現させるには無人店舗の仕組みをどれだけ上手く構築出来るかが鍵になるでしょう。(AI・ソフトウェア・ロボット・店舗の構造も含めて)

未来の「アパレルショップ」は実店舗が消え、ネットショップに。製造は無人化し、商品は現地生産される。

未来のアパレルショップ(アパレル業界)


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未来のアパレルショップは実店舗が消え、ネットショップになる。


今回、取り上げるアパレルショップも、未来の世界では食品スーパーマーケットと同じように実店舗が消え、ネットショップだけになるでしょう。

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消費者がタブレットやスマートフォンなどを使い、商品を注文。

その後の出荷、無人配送までの一連の流れは食品スーパーマーケットと殆ど同じで無人化します。

未来の世界ではアパレル業界が地産地消のビジネスモデルに切り替わる。


つまり、どういうことかと言いますと、製造から出荷までの工程が、殆ど同じ場所で行われ、ほぼ無人化するのです。

もちろん、判断が要求される企画や広告展開、デザインといったところは当然、人が行いますが、それ以外の分野はAI・ロボット・無人配送の導入によって省力化が進みます。

では、具体的にどのようにしてアパレル業界が「地産地消」のビジネスに切り替わるのかを説明したいと思います。

未来の世界では衣類は天然繊維から作られるようになる


天然繊維は主に

綿(Cotton)
麻(Hemp)
絹(Silk)
羊毛(Wool)


この4つから作られますが、それらを輸送する手間をかけず、すべて現地で生産します。
(この4つとは別の天然繊維も何らかの方法によって生産されるでしょう)

衣類の原料となる原糸は、化学繊維を使わず、すべて天然繊維によって作られます。

天然繊維を使って衣類を作るというと、まるで大昔に戻ったかのように感じますが、実は、これらの天然繊維の生産を行うのは人間ではなくロボット・AIになるのです。

綿花や麻は農業用ロボットの活用によって無人で栽培。(有機栽培)

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絹(養蚕)や羊毛はアームロボット、専用のロボットなどを導入し、また、人が行っていた作業も機械の自動化を進めることで対応出来るでしょう。

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このようにして原糸を生産する段階から人件費を限りなくゼロに抑えることが可能になります。


服が出来るまで


天然繊維を使った服が、どのような工程を経て製造されるのか、細かいところは私にも正確に分からないので、あくまで大雑把なイメージとして捉えて下さい。

生地が出来るまでには撚り糸、染色など細かな工程が沢山あって難しくて説明できないのですが、AI搭載の縫製機、デュアルアームロボット・AGVを大量に導入することで無人化が実現出来るでしょう。



そのあと、

縫製、染色、洗浄、裁断、仕上げ、加工、検品(他にも工程がある)などの工程を経て服として完成するのですが、人件費をかけないようにする為、各工程は徹底して無人化が図られます。

縫製機はAI制御によって自動で動き、アームロボットが製品を掴んで細かな作業に対応。



各工程での検品作業はカメラが設置されAIが画像認識を用いて確認し、小さな荷物はAGVが、大きな荷物は無人フォークリフトが運ぶ・・・・

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このようにして生産工程の殆どを無人化し、完成した商品は近くの倉庫に運ばれます。

そのあとの仕組みは食品スーパーマーケットと殆ど同じで、「アームロボット」や「仕分けの機械」が製品をケースに入れて、コンベアーやAGV、無人フォークリフトなどを使い無人配送トラックに積み込み配送します。


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この地産地消の方向性を追求すると、在庫を持たないで済む

究極のシステムが完成すると考えられます。


つまり、

「製造」と「ネットショップ」の連携が密になることで余分な在庫を持たないで済むようになるのです。


具体的にはネットショップの売れ行きや週間天気予報などの情報をもとにAIが分析し、必要な生産量を決めます。

AIがコントロールすると在庫切れは絶対にあり得ないのですが、仮に在庫がない場合でも、注文された瞬間から製造まで半日~1日くらいの早さで服を完成することが出来るようになるでしょう。

服が完成してしまえば、出荷作業はあっという間に終わり、注文した個人に向けて配送できます。

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折りたたみ作業もロボットがやってくれる


原材料費、人件費、輸送費が殆どかからず、実店舗が不要。


生産から販売、配送まで省力化が実現し、消費者の入り口としての店舗はネットショップが1つあれば済むというビジネスモデルになります。

当然、ネットショップの利点は24時間、店が営業していることなので、雨の日も、風の日も全く関係ありません。


そして、無人倉庫は夜中に稼働させることも可能です。



ネットショップで服を買う仕組み


ここまでは生産の仕組みを説明しましたが、では、消費者はどのようにして商品を購入するのでしょうか?

食品スーパーマーケットと違い、服は実際に目で見て確認して買いたいと多くの人が思うのは当然です。

まず、消費者である私たちはスマートフォンの専用アプリの指示に従って様々な角度やポーズで自分を撮影します。

その次に身長、体重、ウエスト、胸囲、足のサイズなどの基本情報を入力しデータをアップロード。

集められた情報をAIが分析。

写真から得られる体型や髪型、頭の形などの情報と、入力した登録情報を組み合わせ、3DCGのデータを作成して把握します。

こうすることで、注文する時のサイズ選びの手間が省け、サイズが微妙に合わないといった問題が無くなります。

データを送った後は専用アプリの

「着せ替え機能」を使い、服を着た時のイメージを確認する。



消費者は専用の「着せ替え機能」を使い、自分の写真に好きな服を着せ替えて購入するかを検討することが出来ます。

そして、気に入った服が見つかったら、購入ボタンを押すだけでいいのです。

この時に、AIが登録した画像や購入履歴を分析してオススメの服を選んでくれるでしょう。


利用した後の服はどうなる?


購入したのに、あまり着ていない不要な服はCtoCサービス(Consumer To Consumer)を利用して他人に売ることが出来ます。

もしかするとフリーマーケットのアプリを活用することで、捨てる前に誰かが有効利用してくれるかも知れません。

最終的に使われなくなった服は天然繊維ですので、燃やす必要はなく、変な言い方ですが、いずれ分解されるので回収して地中に埋めておいても構わないのです。(染料も天然素材という条件ですが)



消費者が服のデザインを考える

未来の世界では、店舗がネットショップ化し、製造・物流が無人化することで、今まで、人が行っていた作業の殆どがロボット・AI制御になるのですが、そうなった時には「服そのもの」や「服のデザイン」などが完全にデータとして扱われるようになります。

データなのであれば、自由に編集することが出来るので、もしかするとAIが服のデザインをするかも知れません。

しかし、人間には個性があります。

人としての欲求を踏まえて考えると、未来の世界では、私たち消費者が自らデザインした服を着ることが当たり前になっているでしょう。

タブレットと専用のソフトを使い、まるで絵を描くような感覚で服をデザインすることが出来るようになります。

このブログを読んでいる方の多くは、未来の世界では「AI」や「ロボット」が支配して、人間がコントロールされ自由が奪われるかのように感じると思いますが、そうではないのです。

逆に、未来の世界では、労働者が縫製機を使って作業するような大変な仕事は無くなり、消費者である私たちが好きなように服のデザインを決めたりと「自由」が増大していくのです。



このようにして

未来の世界では環境負荷のかからない循環型社会が実現します。
アパレルショップは実店舗が消えてネットショップになる
アパレル業界そのものが地産地消のビジネスモデルに移行