ペットロボット
ペットロボット 「癒やし」と「遊び」
今回、紹介するペットロボットはホームロボットと同じように将来、私たちと一緒に暮らすことになります。
「癒やし」
ペットロボットの最大の特徴はストレス社会に生きる私たちを「癒やし」てくれることです。
一般的には「ペット」=「生き物」と捉えられていますので、ロボットを可愛がるという行為に対して多くの人の目には奇妙に映り、違和感を持つかも知れません。
ですが、ペットロボットは動物の形態を借りているだけで、実際には生き物ではなく、ホームロボットなどと同じようなロボットの一つに過ぎないのです。(当たり前ですが)
ペットのように扱われますが、当然、餌も食べませんし、散歩に連れていく必要もありません。
そこには動物に「世話をする」という苦労が完全に抜けていますが、
そもそも動物ではないので、別に世話をする必要はないのです。
逆に、こうした特徴は、忙しくて世話をする時間が取れない人や、身体が不自由で散歩に連れていくことが難しい場合や、それ以前にペットを飼うことが禁止されていている条件の人にとっては有り難いものとなるでしょう。
ペットロボットによって「癒やし」てもらったり、手軽に「ペットを飼う」感覚を体験させてくれるようになるので、未来の世界ではホームロボットと並んで人々に必要とされるロボットになると私は考えています。
もう一つの特徴
「かわいい」=「癒やし」といった側面は動物のペットにも当然ありますが、ペットロボットならではの特徴として、
「遊び」の要素があります。
「遊び」の要素とは一体何でしょうか?
これは未来の世界の話になりますが、ペットロボットを使ってテレビゲームの延長のような様々な遊びが出来るようになるでしょう。(一例です)
まず、ペットロボットのユーザーがロボットに対して「技」や「芸」のようなことを工夫しながら教え込みます。
「育成」
この時点で「教え方」の上手さを競い合う要素が生まれるのでゲーム性が高まります。
「競技性・戦略性」
そして、「バトル」と言ったら大げさですが、教え込んだ「技」を使い、他のペットロボットと対戦や競争を行います。
「協力」
対戦だけでなく他の人と協力やデータを共有することもあるでしょう。
「獲得・成長」
勝ち負けや、スコアに応じて何らかのアビリティを獲得し、新しい機能が加わっていくといった成長要素や、何らかのランキングがつくかも知れません。
「遊び」の要素は一つではないので具体的にはどのようなものが実装されるか分かりませんが、これらの機能は動物のペットでは有り得ない特徴なので、ペットロボットならではの魅力の一つになるでしょう。
つまり、ペット要素だけではなく、オモチャとしての要素もあるということです。
ペットロボットの可能性
ペットロボットに搭載されるAIが人のしぐさや、話を聞いて理解し、動物のペットのように反応するだけではなく、別に言葉を話しても構わないのです。
ペットとしての可愛らしさを備えていればペットロボットとして成立するのですが、機能には制約がありません。
このため、未来の世界では現在からは全く想像できないような新しいタイプのペットロボットが誕生している可能性があります。
※カメラが搭載されているのでホームロボットと同じようにセキュリティにも活用されるでしょう。
ペットロボットの主な特徴
・餌、散歩など世話をしなくて済む
・ペットを飼えない人にも
・動物のように死なない
・癒やしてくれる
・ペットを飼う感覚
・「遊び」の要素
・成長の要素(オリジナリティ)
育てた人によってペットロボットの成長の仕方が変わるので、同じ性格を持ったペットロボットは存在しないことになる。
・病院や福祉施設でストレス解消としての活用が期待できる
・カスタム要素
パーツ交換など
今はペットロボットが物珍しさで話題にされることはあっても、実際には、それほど普及している訳ではありません。
今回、紹介したのはオモチャとしての「遊び」の要素でしたが、こうした機能が搭載されることによって、未来の世界、たとえば2030年~40年頃にペットロボットが世界中の子供たちの間でブームになるかも知れません。