温暖化によるサンゴの消滅 生命都市
サンゴの消滅と「生命都市」「宇宙時代」
今まで温暖化について説明してきましたが、今後「本当に温暖化するのか」「どれくらい温度が上昇するのか」については、正直な所、現時点で断言することは難しいと思います。このブログに書いてあることは、あくまでも温暖化した場合こうなるのではないか・・・という予想に過ぎないことを理解して下さい。
今回、取り上げるのは海に生息する「サンゴ」になります。
何故、サンゴについて調べようと思ったかと言いますと、海の中でも森林と同じような役目をしている生物がいることに興味が湧いたからです。
温暖化の問題と海の関係は壮大なメカニズムが働いているため、簡単に説明することは出来ません。
○ CO2が海に溶ける仕組み
○ 海水の酸性化(海洋酸性化)の問題
○ プランクトン への影響
○ 海底火山(温暖化の要因になっている可能性も)
○ 海流の変化
このような複雑な仕組みがあると言われています。
海の複雑な仕組みは説明するのが難しいので、ここではサンゴに絞って解説したいと思います。
海の中で森林(植物)のような働きをしているサンゴについて皆さんは、どれくらい知っていますか?
サンゴについての知識
サンゴの生息域
熱帯・亜熱帯、赤道付近の25~30℃の暖かく浅い海に生息しています。
サンゴの主な特徴
1 サンゴは動物である。
サンゴは植物ではなく、イソギンチャクのような刺胞動物の仲間です。よく魚が周りに泳いでいる写真や映像を見ると海草などの植物だと勘違いしますが、実は動物なのです。
2 サンゴは植物の特徴を持っている。
サンゴの体内には植物の藻(褐虫藻)が共生していて、この藻が太陽の光を受けると光合成をしてサンゴに酸素とエネルギーを与えます。サンゴからは二酸化炭素や栄養を藻にを送ります。このようにサンゴは動物でありながら植物の特徴を持っているのです。(浅い海に生息するのは褐虫藻が光合成するため)
3 サンゴ礁は地形である。
サンゴは生物であって、サンゴ礁は石灰成分を作り出すサンゴや貝、甲殻類などの「死骸」が固まって出来た地形なのです。
サンゴの減少・消滅
現在、温暖化や環境破壊によってサンゴの減少が進んでいます。
主な原因は地球温暖化や環境破壊だと言われています。海水が高温になったり水質が悪化するとサンゴの体内で褐虫藻が生息出来なくなり白化現象が起こります。
○ 海水温の上昇
サンゴの生息には適温があるので、高温になると適応出来ません。
○ 海洋酸性化の問題
二酸化炭素が排出されると海が吸収しますが、人間活動による排出量が多いため海水が少しずつ酸性化しています。
○ 環境破壊
開発による土砂の流入 。
生命都市
このように簡単に「サンゴの生態」と「温暖化・環境破壊によるサンゴの減少」を説明してきましたが、ここからは人間社会に話を戻して、「SF風な未来の世界」を紹介したいと思います。
人間社会がサンゴの「生態の仕組み」を取り入れる
将来、私たち人間が過酷な環境に置かれた時にはサンゴの「生態の仕組み」を取り入れている可能性が十分あると考えられます。 それほどサンゴの生態というのは構造上、理に適っているわけです。
サンゴは体内に褐虫藻という藻(植物)を共生させることで、光合成によって作られた酸素を貰っていますが、サンゴにとっては海の中は生息環境としては全く向いていないのです。
つまり、
サンゴは特殊な仕組み(褐虫藻・光合成)によって「過酷な環境」に適応しました。
この仕組みと似たような方法を用いることで、人間も「過酷な環境」に適応することが可能になるでしょう。
未来の世界では、外界と遮断された巨大なドームを造り、そのドーム内で植物と人間が共生して暮らすようになると思います。
このことを環境適応(人間社会のサンゴ化)と呼ぶと、
環境適応(サンゴ化)することによって、今まで人が住めなかった砂漠の真ん中でも、海の上でも、標高の高い場所でも、宇宙でも、あらゆる土地に住むことが出来るようになるのです。
現時点では形状は予想に過ぎませんが、仮にドーム型だとして、使われるパネルは透明度を自動で調整して、紫外線を取り入れる量を制限します。ドーム内の環境は春夏秋冬の季節感もありながら、人間にとって最も住みやすい気温、湿度、大気組成、光量に保たれます。(AI制御)ドーム内には森林、海、川、都市が造られます。
この環境適応の仕組みによって外界の気温が100℃でもマイナス100℃でもドーム内の環境は一定に保つことが出来るようになるでしょう。
イメージとしては巨大なジオデシック・ドームが幾つも連結されている感じでしょうか。(10~100個以上)
このようにクローズドな環境を作り出して、過酷な環境に適応しようという発想は、まるでSFの世界の話のように思われるかも知れませんが、決して夢物語ではないのです。
実際にアメリカでは宇宙開発のために、施設まで造って研究している事なのです。
「新しいエネルギー」と「宇宙時代」
環境適応すると宇宙でも生きていけると説明しましたが、宇宙で生きるためには何が必要になるでしょうか?
人間が宇宙に出て環境適応する場合に必ず電気が必要になります。現在では燃料や原子力以外に使えそうなエネルギーは、おそらく太陽光や風力発電くらいしかないのですが、それらの方式だけで過酷な環境の宇宙で生きていくのは、かなり難しいと思います。(巨大な発電施設が必要になる為)
いつ実現するか分かりませんが、将来、従来の発電方式を上回る新しいエネルギー(小さな太陽)が生み出された時に、
人類の存在そのものが大きく変化します。(原子力発電は大変危険で人間では扱いきれません)
人類が新しいエネルギーである「小さな太陽」を手に入れると、人間が生きるために必要とする環境を他の惑星や宇宙空間に持ち運べるようになります。(理論上は)
制限なく電気が使えると、寒ければ暖め、暑ければ冷やし、植物の光合成に必要な照明の電力や、移動する乗り物の動力源にするなど、地球と同じような環境に近づける事が出来ます。
新しいエネルギー、発電方法がいつ頃、開発されるのかは分かりませんが、それが作り出された時に宇宙時代・宇宙開拓が始まると予想しています。
1「環境適応」=サンゴ化
2「新しいエネルギー」=小さな太陽
によって人間は地球という惑星から離れることが理論上は可能になるのです。(宇宙船も必要ですが)
※ ここでは新しいエネルギーと説明しましたが、現在、ネットで調べて出てくるフリーエネルギーの話というのは100%嘘です。確かに嘘なのですがネットで広まっている理由としては、実は形を変えたフリーエネルギー待望論でもある訳です。つまり、新たな発電方式が開発されない、科学進歩の行き詰まりに直面している状況が反映されているようにも思えます。
「新しいエネルギー・小さな太陽」が実現するには100年以上かかるかも知れません。(もしかすると5年~10年後に実現される可能性もありますが)
100年200年単位で科学が進歩していくと「宇宙開拓」という時代になるのは間違いないでしょう。
下の動画を見ると「宇宙時代」の到来は、それほど遠い話ではないようにも思えます。
新しいエネルギー(小さな太陽)が作れるか?
作れた場合、技術進歩の歯車がガッチリと噛み合ってブレークスルーが訪れ、世界が一気に変わるでしょう。作れない場合は現状維持。言い方は悪いのですが、しばらく停滞モードが続く感じでしょうか。それでも現在、世界ではクリーンエネルギー推進路線に切り替わりつつあるので原子力推進の時代に比べれば状況が良くなっています。
また、この先、自動運転車・AI・ロボットが発達するのは間違いないので、地球環境が悪化しても人間は上手く対応して乗り越えることが出来るでしょう。環境対策するのは当然ですが、将来、人為的に環境をコントロールするような技術が登場するかも知れません。
海に浮かぶ生命都市
先ほど紹介した「生命都市」のジオデシック・ドームとは構造が違いますが、海洋上に浮かぶ都市構想があるようです。
未来の世界では、