未来の地球環境 温暖化(1) 予測不能な未来へ
温暖化(1)
このブログでは、今まで未来の技術やサービスについての予想や構想を軸に紹介してきました。既に地球温暖化のタイトルでお気付きだと思いますが、今までと違って明るい話題ではありません。
初めに断っておきますが、ここで紹介する内容は世の中に出回っている情報を私なりに掻き集めたものに過ぎません。収集した情報が間違っていた可能性もありますし、今は正しいと思われても後から研究結果が覆されることもあるでしょう。
やはり、「予測」という扱っているものの性質上、絶対に確実だとは今の時点では言い切れないのです。
※温暖化カテゴリーの最後の方には私なりの解決策を提案したいと思います。
温暖化の予想シナリオ (海面上昇)
温暖化は数百年単位で進行すると考えられます。
1 まず地球の気温が少しずつ上昇します。
2 北極、グリーンランド、南極の「氷」が溶け出す。
3 海面が上昇。
数百年後の未来の世界では最悪の場合は海面上昇が起きる可能性がある。
ちなみにグリーンランドの氷が全て溶け出すと、海面が約6メートル上昇するのではないかと言われています。
現在、グリーンランドでは予想を上回るスピードで氷が溶け出しています。
しかし、溶け出しているのは確かですがグリーンランドの「氷」は簡単には溶けないので数年の内に海面が上昇することは絶対にありません。
抑えておきたいのは温暖化の影響で氷が溶け
海面が何メートルも上昇するのは、「今すぐ」ではない事です。
おそらく、数メートル単位の急激な海面上昇は100年以上先の話になるので今の時点では全く心配することはありません。
何百年先の未来では地球温暖化が抑制されて海面が殆ど上昇しないかも知れませんし、海面が上昇する場合でも、いつ頃、何メートル、何センチ上昇する事になるかまでは正確に分からないのです。
温暖化のシミューレーション
次に紹介するのはスーパーコンピューターによって未来の気温上昇をシミュレーションしている動画です。
このシミュレーターは、膨大なデータや物理法則を当てはめることによって精度の高い予測をしているようです。
もちろん、この予測は最悪のシナリオを想定したものに過ぎず、絶対にそうなるという訳ではありません。
地球温暖化の仕組み。
では、どうして温暖化が起こるのでしょうか?
(現在、主流になっている説では)
人間が排出するCO2(二酸化炭素)が原因だと言われています。
CO2自体が熱を持っている訳ではなく、
太陽から地球に降り注ぐ熱をCO2が吸収してしまうことで温暖化が引き起こされるのです。
このことから
CO2など熱を吸収する性質のものを「温室効果ガス」と呼んでいます。
(他にはメタン 一酸化二窒素、フロン)
CO2が熱を吸収する仕組みについての詳しい説明 (本当はもっと複雑な仕組みになっています)
1 太陽から電磁波の一種である赤外線短波の熱を地球が受ける。(太陽からの入射エネルギー)
ちなみに可視光線や紫外線なども電磁波です。
2 地球が受けた熱を宇宙に向かって再放射する際、波長が短かかったものが長くなり、赤外線長波に変化。
3 長波の性質から、全てではありませんが大気中に増加したCO2などの温室効果ガスを通り抜けられなくなる。(ぶつかるイメージ)
つまり、
4 大気中にCO2などの温室効果ガスが増えることによって太陽の熱が上手く再放射されず、温度上昇が引き起こされるのです。
もちろん、今までは温室効果ガスのおかげで、地球は適度な気温に保たれていたので温室効果ガス=悪ではありません。
原因は人間社会の発展によって急激にCO2などの温室効果ガスが増加したことにあるのです。
その他の温室効果ガス
温室効果ガスの種類はCO2だけでなく、CO2よりも温室効果の高い
メタン
一酸化二窒素
フロン
などもあります。
CO2の温室効果を1とすると、これらのガスは種類によって20~200倍以上あると言われています。
CO2は石油、石炭など化石燃料を燃焼させる時に発生。
メタンは農業、家畜、ゴミの埋め立て地などから、一酸化二窒素は肥料から発生。
今回は地球温暖化の簡単な仕組みについて紹介しましたが、次回からは、もっと深く掘り下げていきたいと思います。