未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

自動運転車は安全な乗り物になる(その4)

安全性を高める仕組み


前回の続きです

自動運転車はセンサーなどの機能によって、事故を回避しますが、そこに人間のベテランドライバーのような判断力が備われば、より安全な乗り物になると思います。


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その為には、どうすればいいでしょうか?
一つは前回紹介した、情報共有システムになります。

7 ネット情報にアクセスして走行地域の周辺情報を調べます。


自動運転車が住宅街に入ると、AIが、この地域は、これくらいの人口が居て、学校が近くにあり、ちょうど通学の時間帯であると分析して安全運転モード2に切り換える。
(天候なども考慮します)

しばらく走り、住宅街から抜け出すと、通常運転モードに戻す・・・ 事故多発の交差点に差し掛かると、安全運転モード3に切り換える。

逆に見通しが良い道路では、通常運転の高速寄りのモード2で走行する。

このように地域情報をAIが分析して、細かく運転モードの調整が行えるようになれば、機械のようにワンパターンに動くよりも安全性が高まると思います。

こういった統計の情報を扱うことはAIが最も得意とする分野なので、実装することは容易でしょう。


8 「見た感じ」の大雑把な印象で判断する

こういった機能はおそらく、AI、画像認識の分野では殆ど取り入れられていないと思います。

AI、画像認識は現時点では統計的で機械のような判断しかできませんが、そこに大雑把な印象で捉えるといった要素を付け加えておけば、より安全になります。

分かりやすく言えば、この周辺は建物が密接していてゴチャゴチャしていると、空間を大雑把な印象で捉え、安全運転モード3に切り換えるといった調整が可能になります。

他にも沢山あります。

街路樹が視界を妨げ、路上駐車が溢れているといった状況でもそうです。

運転モードが30段階くらいあって、状況に合わせて細かく切り換える方式となります。

「空間の状況をAIが大雑把な印象として捉えているかどうか」というのは極めて重要だと思います。



これは人間のような判断力に近いといえます。

自動運転車が互いに情報共有をしながら、
「走行地域の周辺情報をAIが分析」という統計による方法と、「空間の状況を大雑把な印象で捉える」という人間のような判断力が加わると、この先、自動運転車は人間の知覚、能力を超えることは確実だと思います。