AIとカメラによって世界が変わる
AIとカメラの組み合わせで出来ること
未来の世界では、AIはカメラ・音声認識(センサーなども含む)と結び付くことで、人間の目の代わりになる以上の、もっと大きな役割を担うようになると考えられます。
現在ではイメージしにくいですが、未来の世界ではAIとカメラが無くてはならない重要なものになります。
主に使われる技術はAIとカメラ+音声認識で、他にも各種センサーなども含みますが、ここでは分かりやすく単純にカメラと書きます。
声でのやり取りで、新たなライフスタイルを提案するAIスピーカーのGoogle Home
AIとカメラ(音声認識・センサー)の組み合わせで実現する未来の生活。
未来の生活を実現性のある方向で提示しているところが注目です。
これらの動画で紹介されている技術や目指している世界というのは本当に素晴らしいと思いました。
また、これらの動画を観て分かるのは、科学技術が進歩するとSF映画で描かれるような世界になりそうだということです。
未来の世界では
技術の仕組みが裏側に隠れてしまうので、原理がどうなっているのかは専門の知識がないと理解するのが難しくなります。
そういった一種のブラックボックスと化した技術が生活空間の中に溢れ出し、誰もが利用するようになると、それは、科学技術の恩恵を受けているというよりは、どちらかというと
「魔法」を使っている感覚に近くなるのではないでしょうか?
その理由としては未来の技術はハイテク感やメカっぽさが消失すると予想されるからです。
さらに、コンピューターや端末を「操作」することさえ、先回りしてAIがやるようになるので、「使いこなす」という感覚が無くなると思います。
未来はハイテクを通り越して「魔法の世界」になる?
AIとカメラの可能性
ここからは私の独自の意見になりますが、これからの時代はAIとカメラ(画像認識)と音声認識が一番重要で、プラス要素で幾つかのセンサーを活用するというのが、コスト面でバランスが取れているように思っています。
私はネットに接続された膨大な数のセンサーを住宅や街中に設置するという、いわゆる「IoT」と呼ばれる壮大な構想については懐疑的に捉えています。
IoT化が上手くいく分野もあるかも知れませんが、「膨大な数のセンサーを取り付ける方向性」よりも、何ヶ所かのカメラで捉えてAIによって画像認識した方が手っ取り早い気がするからです。 (ある程度はセンサーを補助として利用します)
そのように思う根拠として、
既に現在のAI画像認識の技術では、写っているものが何なのかが分かりますので、未来の世界では、そこで何が起こっているかをリアルタイムの映像で把握することが出来るようになると思われるからです。(カメラ自体をIoTと呼べなくもないですが…)
そうなってくると、
膨大な数のセンサーを設置するより、AI、カメラ、音声認識を中心にシステムを構築して、それらで足りないところを補助するために幾つかのセンサーを活用すれば十分だと考えられます。
もちろん映像や音声では得られない情報というのもありますが、大抵のことは見て判断できると考えています。
街中の道路脇に監視カメラがあるとして、
車が何台通ったか?通行人が何人いたのか?何時くらいに混雑しているのか?道を歩いている人の年齢層はどうなのか?急いでいるのか?ゆっくり歩いているのか?事故がないのか?倒れた人が居ないのか?不審者がいないのか?天候はどうなのか?晴れてるのか?雨なのか?
こういった、様々な情報をAIとカメラによって知ることができます。
もし、これらの沢山の情報をセンサーによって検知しようとすると膨大な数のセンサーが必要になってきます。
これは家の中や施設内でも同じです。
人がテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、扉、照明の前に居るという位置情報をカメラが認識して家電と連動させれば、膨大な数のセンサーが不要になります。
何時に家に帰ってきたのか?どの部屋で過ごしているのか?どんな風に過ごしているのか、テレビを観ているのか?本を読んでいるのか?ゲームをしているのか?何時頃に寝るのか?憂鬱そうなのか?楽しそうなのか?そういった細かな情報をAIとカメラで知ることが出来るようになるでしょう。
また、部屋が寒かったり、暑かったりすれば声とジェスチャーで室温を調節してくれます。
おそらく、それ以前にAIがネット経由で地域の気温を調べてくれて、家の中に幾つかある温度センサーを見ながら室温を自動で調節してくれます。
動画で紹介されたことに近いですが、未来の世界では、部屋に入るとカメラが人の動きを捉え、どの方向に歩いていったかを把握して、人がいる場所の照明を適度な明るさに調節してくれたり、自動でテレビを付けてくれたり、といったことが当たり前のように実現される筈です。
声をかけたり、ジェスチャーをするだけで扉を開けたり、電気を付けたり、音声認識では家のどの場所に居ても質問をすれば、その瞬間に答えてくれるといったことも可能です。
AIとカメラの組み合わせが役に立つ場面は他にもあります。(紹介した動画と関連しますが)
未来の世界では食事をする時に、食べたものをカメラが記録、AIが栄養バランスを考えて、オススメのメニューを提案してくれるでしょう。
AIが「○○さんは塩分を摂り過ぎています」と注意してくれたり、月単位で栄養バランスを考えてくれて、冷蔵庫の中身を把握した上で「今日のメニューは○○がオススメです」とAIが人間に代わって考えてくれます。
他には、AIが映像を分析しているので、急いで食事をする人には「もう少し、ゆっくりと食事をしましょう」といったアドバイスをしてくれて食生活の管理をしてくれます。
AIとカメラ(音声認識)が強力な組み合わせになるので、膨大な数のセンサーは不要になるでしょう(絶対にセンサーが不要という訳ではありません)
大抵のことはAIとカメラ(音声認識)で実現できる。
世界初の全自動衣類折りたたみ機 ランドロイド
AIとカメラ(音声認識)は人命救助に活用される。
生活のクオリティを向上させるだけでなく、人命救助の分野でも活躍します。
部屋の中で人が病気で倒れたとしても、倒れたことをAIが映像から判断して、迅速な対応をしてくれます。
このようにリアルタイムの映像で判断できるようになると、自動運転車や無人タクシーの中にカメラを設置して、乗客の健康状態を常に確認することが出来るようになるでしょう。
もしもの時には近くの病院に直行するといったことが可能です。
これは車だけでなく、屋外であっても監視カメラとAIによって同じシステムが実現できる筈です。
他にも
AIとカメラ・音声認識は医療と介護の分野で活用されます。
患者や介護利用者の血色や心拍数をAIとカメラを用いて、24H休むことなく様態をチェックすることが可能になり、様態悪化の前兆を看護師や介護者が見過ごしてしまう事態がなくなります。
同時に労働者の業務の負担を軽減させることにつながります。
人命救助の他には、防犯に役立てることも出来るでしょう。
未来の世界ではリアルタイムの映像をAIが理解できるようになるので、不振な動きをすれば、すぐにAIによって把握され追跡されます。
画像認識は既にセキュリティ関連で活用されていますが、リアルタイムの映像を判断できるようになると、防犯システムのレベルが高まります。
これらは「画像認識」というより、もはや「映像認識」や「リアルタイム認識」と呼ぶ方が相応しい気がします。
未来の世界では
街中に溢れる膨大な数のカメラを監視するのは「人間」ではなく「AI」になるのです。
各分野で開発段階ではありますが、現状でここまで出来るということは