未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

未来の都市(2)都市機能がAIに代替される。森林と都市の融合

未来の都市(2) 森林と都市が融合する


f:id:whosha:20180510165440j:plain

前回の続き。未来の都市(1)では現代の都市には限界があると説明しました。

今回は「未来の都市」が一体どのようになっているかの構想を述べたいと思います。

これは予想ではなく構想です。

おそらく、これは地球上において人間が行き着く、都市の最終形態となるものだと言っても良いでしょう。これ以降というのは、宇宙開拓やスペースコロニーといった地球外に飛び出して人類の存在そのものが大きく変化するような「次のステップ」しか残されていないのです。

※他には地下都市・海底都市みたいな方向性もありますが、余程の事がない限りは地下や海底の世界には行かないかと思われます。

人類にとって最後の街作り、都市計画の構想を紹介します。

未来の都市は森林(自然)の中に溶け込むように存在する

都市の機能がAIに代替される。

前回の最後の方で、強引な意見として「都市には未来がない」「都市を解体すればいい」と書きましたが、未来の世界では、まず都市の機能自体がAI(ロボット、自動運転車、ネットなど)に代替されている筈なので、そもそも都市が都市であり続ける必要は殆どなくなります。

都市という機能が解体されるわけです。

これは思考実験ですので、この話に気分を悪くしないで下さい。

都市の機能がAIによって解体された場合、(大災害・不況の後なども)現在の都市・社会は、ただ人口が多いだけのコンクリートで出来た抜け殻のような街になってしまう可能性があるのです。

やはり、それは本当に人間らしく、生き生きと人が暮らせるような環境ではないでしょう。

そこで、街作りの最終形態である「森林と都市の融合」が必要になってきます。

※都市機能そのものがAIに代替され消えているので、わざわざ「都市」と付ける必要は全くないのですが、理解して頂く為に一応「都市」と表現しています。

都市は過去のものとなる

今後、今までの大都市の風景というのは非常に古いものの象徴となってしまうでしょう。立ち並ぶビル群や人々が集まり賑わう繁華街、混雑する交差点などの光景は、もはや自慢にすらなりません。発展途上国の人々が1970~1980年代に夢見ていたような都市の幻影に私たちが未だに固執しているのは滑稽なのです。

f:id:whosha:20180512150527j:plain:w550

都市=社会・発展の象徴です。



森林と都市が融合した世界とは

f:id:whosha:20180512135156j:plain

自然(森林)の中に街が広がっていて、森林と都市が上手く融合している所を想像して頂ければ分かりやすいと思います。都市機能はAIなどに代替されていますので、未来の世界では私たちが現在、見ているような都市の風景というのは全くありません。それは街の一角を緑化するという規模ではなく、もっと広範囲にそうなっていると思われます。

未来の都市に住む人々はコンクリートジャングルや混雑、渋滞、あらゆるストレスから解放される。


しかし、自然(森林)と街が融合しているといっても、決して人を寄せ付けない厳しい大自然という訳ではありません。それは人間が管理出来るような、どちらかと言えば緑地公園や植物園に近いような森林です。そういった大規模な管理された森林の中に住宅やオフィス、工場、倉庫、商業・公共施設などがあるのです。建造物は建物らしさを主張するというよりは森林の中に上手く溶け込んでいます。

その風景というのは、もう殆ど田舎の風景でしかないのですが、同時に都市の機能を持ち合わせているのです。

都市=社会→AI・ロボット・自動運転車などのテクノロジーだとすると

未来の世界では自然(森林)とテクノロジー(都市)が融合した世界になるのです。


一方で下の動画は現代社会の延長上の世界観に近いと思われます。最初のビル群が映るシーンの辺りが、かなり誇張されていますが、「間違って発展してしまった世界」の雰囲気が良く出ているのではないでしょうか。



この作品はCGの映像技術、作品としては大変素晴らしものです。また、このような世界観のビデオゲームであれば、とても面白いと思います。しかし、正直な所、こういった世界に私は住みたくはありません。また、持続可能な世界であるとも考えられないのです。

では、未来の都市は、どのようなもので構成されているのでしょうか?


未来の住宅

全てではないですが、未来の住宅の姿も現在とは変わっている筈です。住宅の構造が変わればエネルギー消費を抑える効果も高くなり地球環境にも優しくなるでしょう。また、災害に弱いといった問題も克服されると考えています。

上に紹介した動画と、今から説明する未来予測は全く関係ありませんが、これらの動画で示されたような世界観に近いイメージだと思って頂ければ良いでしょう。

○ パーツ方式(住宅のモジュール化)

住宅は半球型をしたドームや立方体をくり抜いたようなシンプルな形状へと変化している筈です。

未来の世界では従来の建築という概念が変わります。

※ モジュール化とは自作パソコンの仕組みと殆ど同じような感じです。PCケース、マザーボード、ハードディスク、メモリー、グラフィックボードなど、それらのパーツは規格化され交換可能になっています。その仕組みが住宅にも適用されると考えました。従来の建築法は職人が活躍する「擦り合せ型」(インテグラル型)になっています。

1-1省力化の進んだ工場で、金型に原料を流し込み、住宅のパーツを作ります。
1-2自動運転車の無人配送トラックで、家を建てる現場まで運びます。
1-3到着したパーツを組み合わせて、ボルトを締めて完成。

○ パーツを組んでいる途中に、キッチン、風呂、トイレ、洗面所などのユニットを家の中に運び込み、配管や配線を行います。

○ パーツ方式ではセルフビルドに対応のシンプルな構造になっています。購入者が家を組み立てる時はスマートフォンタブレットを見ながら手順に従って作業を進めます。もし分からない所があれば、動画で撮影しながらメーカーの担当者に直接指示をもらう事が出来ます。

組立を業者に依頼しても作業員は2人掛かりで3~5時間ほどで完成出来るでしょう。

パーツを組み立てる方式の優れた点は災害などで家が壊れた状況でも、例えばパーツAとパーツBを交換したければスマートフォンで注文すれば済みます。本来であれば業者に修理を頼んで、見積もりをしてから数日かかるというのが当たり前ですが、パーツ方式であれば、その場で注文、最短で無人配送で届き、セルフビルドなので、簡単に取り付けることが出来ます。

○ 部屋を構成するためのパーティション部材、壁紙などは後からカスタムパーツとしてネットで注文出来ます。

○また、引っ越しをする時にも分解して持ち運べば済みます。

※この住宅のパーツは防水、耐熱、耐火、強度を兼ね備えていますが非常に重量が軽いため、地震が起き、壊れて人が下敷きになっても怪我をする事も死ぬ事もありません。

こういったタイプの低価格、完成までに時間のかからないシンプルな構造の住宅があれば、地震津波、ハリケーンなどで住む家を失った人々を救うことが出来ると思います。

○ 3Dプリンター方式

パーツ方式は人が現地で組み立てる必要がありましたが、この3Dプリンター方式では装置を屋外に設置し、建材の素材となる原料を用意すれば、あとは3Dプリンターが自動で家を作ることが可能になります。

3Dプリンターを活用すれば製造の無人化を図ることが出来るようになります。このためパーツ方式と同様に住宅の低価格化が実現するでしょう。

○ 3Dプリンター方式の利点は、好きなデザインの家を絵を描くようにして自由に作れることです。

設計図はデータとして扱っている筈なので、タブレットを活用して自分の好きな形にすることは難しくはないと思います。選択のバリエーションも豊富にあり、他の人が作ったデータをダウンロードするだけで済みます。


住宅が低価格になれば

○ 大災害、または多くの人が失業するような大不況が起きても、命だけ助かれば暮らしには不安がなくなる。
○ 生活に困窮してもホームレスにならずに済む。
○ 全ての住宅がそうなる訳ではなく、従来までの住宅も当然残ります。紹介したものは、あくまでもバリエーションの一つに過ぎません。
○ 未来の世界では建築方法が変わるのですが、だからといって、全てが新しいものに切り替わる訳ではなく歴史のある建物や町並みは、しっかりと守る必要があります。



大型施設の建築は省力化が進む

住宅はモジュール化(パーツ方式)、3Dプリンター方式によって、建築作業(建材の製造)が無人化、省力化が進み、さらに無人配送、設計段階からAIの活用などが実現すると、更に低価格化します。では、企業や工場、倉庫、商業・公共施設などの大型の建物はどうなるでしょうか?

このようにして未来の世界では省力化が進んでいくと思われます。


森林は蘇る

これまでの説明で森林(自然)と都市(テクノロジー)が融合する構想が理解して頂けたと思います。では現実世界の発展した街の中に、そのような森林が何処にあるのか?田舎でもないのですから、多くの人は荒唐無稽な話だと思うに違いまりません。

しかし、森林は蘇ります。木が一本も生えていない土地であっても復元することが出来るのです。環境条件によっても変わってきますが、木を植えてから大体15~20年後には森林が再生されると言われています。上の動画では植樹をしても鹿が食い荒らすと説明されています。そのため、実際には森林再生を実現するのは田舎よりも鹿のいない都市部の方が簡単なのではないでしょうか?(土地の問題が残されていますが)

f:id:whosha:20170708121258j:plain

○ 未来の都市とは森林と都市が融合したものである
○ 都市の機能がAIなどに代替されるため都市が役目を終えて解体される
○ 森林(自然)に溶け込んだ都市の基盤はテクノロジーによって支えられる
○ 森林(自然)と融合した都市は都市計画、街作りの最後の形となる

これまでの説明で森林と都市が融合した世界をイメージすることが出来ると思います。しかし、この構想は理想でしかなく、残念ながら実現することは100%ないでしょう。(住宅に関しては低価格が求められれば実現しそうですが)