未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

未来の「アパレルショップ」は実店舗が消え、ネットショップに。製造は無人化し、商品は現地生産される。

未来のアパレルショップ(アパレル業界)


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未来のアパレルショップは実店舗が消え、ネットショップになる。


今回、取り上げるアパレルショップも、未来の世界では食品スーパーマーケットと同じように実店舗が消え、ネットショップだけになるでしょう。

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消費者がタブレットやスマートフォンなどを使い、商品を注文。

その後の出荷、無人配送までの一連の流れは食品スーパーマーケットと殆ど同じで無人化します。

未来の世界ではアパレル業界が地産地消のビジネスモデルに切り替わる。


つまり、どういうことかと言いますと、製造から出荷までの工程が、殆ど同じ場所で行われ、ほぼ無人化するのです。

もちろん、判断が要求される企画や広告展開、デザインといったところは当然、人が行いますが、それ以外の分野はAI・ロボット・無人配送の導入によって省力化が進みます。

では、具体的にどのようにしてアパレル業界が「地産地消」のビジネスに切り替わるのかを説明したいと思います。

未来の世界では衣類は天然繊維から作られるようになる


天然繊維は主に

綿(Cotton)
麻(Hemp)
絹(Silk)
羊毛(Wool)


この4つから作られますが、それらを輸送する手間をかけず、すべて現地で生産します。
(この4つとは別の天然繊維も何らかの方法によって生産されるでしょう)

衣類の原料となる原糸は、化学繊維を使わず、すべて天然繊維によって作られます。

天然繊維を使って衣類を作るというと、まるで大昔に戻ったかのように感じますが、実は、これらの天然繊維の生産を行うのは人間ではなくロボット・AIになるのです。

綿花や麻は農業用ロボットの活用によって無人で栽培。(有機栽培)

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絹(養蚕)や羊毛はアームロボット、専用のロボットなどを導入し、また、人が行っていた作業も機械の自動化を進めることで対応出来るでしょう。

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このようにして原糸を生産する段階から人件費を限りなくゼロに抑えることが可能になります。


服が出来るまで


天然繊維を使った服が、どのような工程を経て製造されるのか、細かいところは私にも正確に分からないので、あくまで大雑把なイメージとして捉えて下さい。

生地が出来るまでには撚り糸、染色など細かな工程が沢山あって難しくて説明できないのですが、AI搭載の縫製機、デュアルアームロボット・AGVを大量に導入することで無人化が実現出来るでしょう。



そのあと、

縫製、染色、洗浄、裁断、仕上げ、加工、検品(他にも工程がある)などの工程を経て服として完成するのですが、人件費をかけないようにする為、各工程は徹底して無人化が図られます。

縫製機はAI制御によって自動で動き、アームロボットが製品を掴んで細かな作業に対応。



各工程での検品作業はカメラが設置されAIが画像認識を用いて確認し、小さな荷物はAGVが、大きな荷物は無人フォークリフトが運ぶ・・・・

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このようにして生産工程の殆どを無人化し、完成した商品は近くの倉庫に運ばれます。

そのあとの仕組みは食品スーパーマーケットと殆ど同じで、「アームロボット」や「仕分けの機械」が製品をケースに入れて、コンベアーやAGV、無人フォークリフトなどを使い無人配送トラックに積み込み配送します。


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この地産地消の方向性を追求すると、在庫を持たないで済む

究極のシステムが完成すると考えられます。


つまり、

「製造」と「ネットショップ」の連携が密になることで余分な在庫を持たないで済むようになるのです。


具体的にはネットショップの売れ行きや週間天気予報などの情報をもとにAIが分析し、必要な生産量を決めます。

AIがコントロールすると在庫切れは絶対にあり得ないのですが、仮に在庫がない場合でも、注文された瞬間から製造まで半日~1日くらいの早さで服を完成することが出来るようになるでしょう。

服が完成してしまえば、出荷作業はあっという間に終わり、注文した個人に向けて配送できます。

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折りたたみ作業もロボットがやってくれる


原材料費、人件費、輸送費が殆どかからず、実店舗が不要。


生産から販売、配送まで省力化が実現し、消費者の入り口としての店舗はネットショップが1つあれば済むというビジネスモデルになります。

当然、ネットショップの利点は24時間、店が営業していることなので、雨の日も、風の日も全く関係ありません。


そして、無人倉庫は夜中に稼働させることも可能です。



ネットショップで服を買う仕組み


ここまでは生産の仕組みを説明しましたが、では、消費者はどのようにして商品を購入するのでしょうか?

食品スーパーマーケットと違い、服は実際に目で見て確認して買いたいと多くの人が思うのは当然です。

まず、消費者である私たちはスマートフォンの専用アプリの指示に従って様々な角度やポーズで自分を撮影します。

その次に身長、体重、ウエスト、胸囲、足のサイズなどの基本情報を入力しデータをアップロード。

集められた情報をAIが分析。

写真から得られる体型や髪型、頭の形などの情報と、入力した登録情報を組み合わせ、3DCGのデータを作成して把握します。

こうすることで、注文する時のサイズ選びの手間が省け、サイズが微妙に合わないといった問題が無くなります。

データを送った後は専用アプリの

「着せ替え機能」を使い、服を着た時のイメージを確認する。



消費者は専用の「着せ替え機能」を使い、自分の写真に好きな服を着せ替えて購入するかを検討することが出来ます。

そして、気に入った服が見つかったら、購入ボタンを押すだけでいいのです。

この時に、AIが登録した画像や購入履歴を分析してオススメの服を選んでくれるでしょう。


利用した後の服はどうなる?


購入したのに、あまり着ていない不要な服はCtoCサービス(Consumer To Consumer)を利用して他人に売ることが出来ます。

もしかするとフリーマーケットのアプリを活用することで、捨てる前に誰かが有効利用してくれるかも知れません。

最終的に使われなくなった服は天然繊維ですので、燃やす必要はなく、変な言い方ですが、いずれ分解されるので回収して地中に埋めておいても構わないのです。(染料も天然素材という条件ですが)



消費者が服のデザインを考える

未来の世界では、店舗がネットショップ化し、製造・物流が無人化することで、今まで、人が行っていた作業の殆どがロボット・AI制御になるのですが、そうなった時には「服そのもの」や「服のデザイン」などが完全にデータとして扱われるようになります。

データなのであれば、自由に編集することが出来るので、もしかするとAIが服のデザインをするかも知れません。

しかし、人間には個性があります。

人としての欲求を踏まえて考えると、未来の世界では、私たち消費者が自らデザインした服を着ることが当たり前になっているでしょう。

タブレットと専用のソフトを使い、まるで絵を描くような感覚で服をデザインすることが出来るようになります。

このブログを読んでいる方の多くは、未来の世界では「AI」や「ロボット」が支配して、人間がコントロールされ自由が奪われるかのように感じると思いますが、そうではないのです。

逆に、未来の世界では、労働者が縫製機を使って作業するような大変な仕事は無くなり、消費者である私たちが好きなように服のデザインを決めたりと「自由」が増大していくのです。



このようにして

未来の世界では環境負荷のかからない循環型社会が実現します。
アパレルショップは実店舗が消えてネットショップになる
アパレル業界そのものが地産地消のビジネスモデルに移行