未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

動物型ロボット (鳥型のロボット)

鳥型ロボット


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前回、紹介したペットロボット以外にも、様々な種類の動物型ロボットの開発が進められています。

今回は未来の世界で、動物型ロボットが、どのような場面で利用されるのかについて考えてみたいと思います。

多目的に活用されるでしょうが、ペットの要素があるので「ペットロボット」のカテゴリーで扱っています。

鳥型のロボット



この動画では、鳥型のロボットがプロペラを使わずに、本物の鳥のように羽ばたき、会場の中を飛び回っています。

鳥の形をしたロボットが、将来、ペットロボットのようにペットやオモチャのように扱われるのか、それとも何か別の目的で活用されるのかは今の所分かりません。

ですが、ドローンや小型の飛行機やヘリのようにプロペラが付いていない鳥型ロボットの特殊性を考えると、将来的には何かしらの需要が生まれるのではないでしょうか。

もし、このまま鳥型のロボットの技術進歩が続いた場合どうなるでしょうか?


たとえば、現在では内部構造は機械仕掛けで動作しているので、おそらく動作音は金属的な音を響かせている筈です。

しかし、未来の世界では電気信号で伸縮する人工筋肉(Artificial muscles)によって、ほぼ無音、動作音がない状態で飛び回ることが出来るようになっている可能性があります。

従来までの機械仕掛けのロボットではなく柔らかい素材を使ったものを

「ソフトロボット」と呼びます。


(鳥型ロボットに人工筋肉が使われればソフトロボットの扱いになるのかは、まだ登場していないので分かりませんが)

そして高度なAI、高性能なカメラ、音声認識が搭載され、長時間使えるバッテリー、ワイヤレス給電、木の枝に掴まるための「足」を実装するとどうなるでしょうか?

パッと見る限りでは本物の鳥と見分けが付かなくなる。


ペットロボットとして


ここまで発達すると未来の世界では、当然、ペットロボットとして普及する可能性が高いですが、犬型や猫型ロボットと違うのは、鳥型のロボットを、ただ可愛がるだけでなく、空に羽ばたかせて、何かしらの競技性を持たせた新しい「遊び」が誕生するかも知れないことです。

こういった立体空間としての空を舞台にして遊ぶことは「ドローン」や小型の「飛行機」や「ヘリ」でも出来ますが、これらの機体には高速回転するプロペラが付いているため、非常に危なく、同時に耳障りな音が発生するので、遊ぶ場所に制約を受けることが大きな問題でした。

しかし、未来の鳥型ロボットであれば、ほぼ無音で飛ぶことが出来、もし、運が悪く故障した場合でもグライダーのように滑空することで安全性を確保出来ます。

ペットロボットやオモチャとして見た場合、実は鳥型ロボットの方が優れている点が多い。



そして、次に考えられるのは、ペットロボットのカテゴリーでも述べましたが、未来の

鳥型ロボットはセキュリティの面で活用される


ロボットによるセキュリティというと、監視社会が構築されるように感じて不安になる方も多いかと思いますが、実際のところカメラで捉えた映像は人間ではなくAIが分析するだけなので問題はありません。

「安全な社会」が実現されなければ本当の意味での「未来の世界」とは言えないのです。


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未来の鳥型ロボットは木の枝に掴まり、建物の上から、空中から、私たちの安全を見守ります 。

本物の鳥のように見えますので自然に溶け込んだ形で飛び回り、建物や街灯、木に飛び移ったりしながら、何か危険や異常がないか見回ります。(犯罪が行われていないか、事故や病気で倒れた人がいないか、子供が迷子になっていないか?)

労働環境の面では、鳥型ロボットが施設や公園などに導入されると、警備などの労働負担が大幅に軽減するでしょう。

他に優れているのは、施設警備などのシチュエーションで、人間だと建物の外側をぐるりと回って目的地に向かうのですが、鳥型ロボットの場合は直線で行くことが可能な点です。

また、防犯目的で使われる場合、ドローンと違うのは、リアル過ぎて少し不気味ですが、本物の鳥が木から別の木に飛び移るように自然を装いながら、少しずつ距離を詰めて監視することが出来るところにあります。

未来の世界では鳥型セキュリティロボットが自然に溶け込んだ形で普及しているかも知れません。

もし、これがドローンの場合だと、どうでしょうか?

いくら防犯目的であっても、何も関係のない人まで追尾してしまうと大変な迷惑になる筈です。

「ドローン」と「未来の鳥型ロボット」をセキュリティの面で比較すると

○ 本当の犯人を追いかける場面では垂直飛行も可能な、スピード重視のドローンが適している


○ 気付かれないように自然を装って監視する場合は鳥型のロボットが向いている


となるでしょう。

次回も引き続き、動物型ロボットについて考察したいと思います。