未来は突然やってくる

20XX年の未来予想

EVバイク

EVバイクはARヘルメットとの組み合わせで新しい乗り物へと進化する


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今回はEVバイクについて考察したいと思います。

○EVへの移行期

mirainosekai.hatenablog.com

今後、ガソリン車からEV車へ移行することは確実なのですが、EV自動車の価格が安くなることや、様々な整備が行われるまでには、かなりの時間がかかると考えられています。まだバッテリーの性能の問題やEVスタンドの普及、価格、生産体制など解決するべき問題が沢山残っているのです。

つまり、EV化された自動車が、すぐに普及する訳ではないのです。しかし、少しずつ普及していくのは間違いありません。

○EV車が普及するとどうなるか?

EVの普及率とともにガソリン代が値上がりすると予想しています。単純にガソリンの消費量が減れば、値上げすることで利益を確保するという展開になるでしょう。数値には全く根拠はないですが、普及率15%~25%あたりで値上げ、その後、%が上がるたびに値上げを繰り返すことになると思います。あくまで予想に過ぎませんが、最終的にはガソリン代が高騰することによって社会全体が自動車のEV化をせざるを得ない状況に追い込まれるでしょう。

○EVバイク

このように、まだEV 電気自動車が普及するには時間がかかると思います。しかし、今回取り上げるEVバイクであれば、ガソリン車のバイクに比べて幾らか割高だとしても、車よりも遥かに安く手に入れることが出来るためEVへの移行は自動車よりも早く進むのではないかと予想しています。

さらに、好都合なのはEV化へのハードルが車よりも低いということです。たとえばEVスタンド(充電)は車であれば10~20台でも、かなりの面積が必要になりますが、バイクの場合、駐輪場を思い浮かべて頂ければ分かると思いますが狭いスペースに何10台も停めることが可能です。

※車の場合はスペースを取るので何処で充電するのかを明確にする必要があります。メーカー毎にバラバラの方式で充電するという訳にもいかないでしょう。

また、EVバイクであれば劣化したバッテリーの交換も作業としては、電動アシスト自転車のように自分で簡単に行えるようになるか、もしくはバイク屋に持っていっても10分ほどで作業が完了するといった手軽なものになっている筈です。

そしてガソリン車のバイクに比べてEVの方が維持費の面で優れていれば、環境、CO2排出の問題と合わせて考えてみてもメリットが多く、私たちが移動手段としてEVバイクを積極的に選択するという可能性は十分あるのです。


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○ARヘルメット・ゴーグル(IoT化)

バイクに乗るときには安全のためヘルメットの着用が義務付けられています。

将来はバイク用のヘルメットやゴーグルがAR対応になる


フルフェイスタイプのヘルメットであれば透明なシールド部分、ハーフヘルメットタイプであれば、別に装着す るゴーグルがAR対応になります。AR機能といってもそれは、ネットと繋がったIoT機器であるわけですが、ライダーは運転中は見るだけで手で操作が行えないので音声認識やAIの助けを借りて、様々な情報を確認することが出来るようになるでしょう。

つまり、ヘルメットのシールド部分やゴーグルに情報が映し出されるのです。


では、どのような情報が表示され、何が出来るようになるのでしょうか?ライダーは運転以外に手を使うことが出来ません。そのような条件で考えてみると機能として欲しいものは

・時計
スピードメーター
・バイクのバッテリー残量
・電話をかける機能
・ナビゲーション機能(近くのコンビニは何処?)
・天候(雨雲や雷の情報など)
・仕事、配達などで使うのであれば、行き先をリスト表示してチェックを付けていく機能


・バックミラー機能


ヘルメットが高性能になればカメラで後方を捉え、その映像を映し出す事も可能になるかも知れません。後方何メートルに車がいることを教えてくれる機能があるとライダーはより運転に集中出来るようになるでしょう。

このようにヘルメットのシールドには様々な情報が表示されますが、これらは運転の邪魔にならないように半透明で視界の端の方に表示されると思います。


・ドライ機能(除湿)

バイクに乗られている方は経験があると思いますが、雨の日などにヘルメットのシールドが曇ってくることがあります。視界が悪くなるため危険ですが、そういった場合はセンサーによって自動で、もしくは音声認識による指示で小型のファンを回して空気の循環を行い適切な湿度に維持します。


このようにバイクのEV化とヘルメット・ゴーグルのAR(IoT化)によって今までのバイクの運転の質がまるっきり変わってしまう可能性があります。


バイクに限らず自転車の世界、サイクリング時に装着するゴーグルにもバイクと同じようなAR機能が搭載されると思います。(サイクリングでも紫外線から目を守ったり、砂埃や虫などが目に入らないようにゴーグルで保護する必要があります)

しかし、ここまで書いておきながら、本当にヘルメットがAR化するのかというのは私にも分からないです。危ないから無理といった理由で実現しない可能性も考えられます。あくまで可能性として、上手く行けば、もしかしたら実現するかも・・・といった類の話だと思って下さい。ただ、バイクとARの組み合わせは、それ程悪くはないという気がします。

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○AR技術はどのような形で利用されるのか(ゴーグルタイプ)


現在、新しい技術としてAR(Augmented Reality)拡張現実と呼ばれるものが注目されています。今まで未来の技術だと思われていたものが実現しようとしている段階にあります。

しかし、ここでAR技術を悪く言う訳ではないのですが、いくらAR技術が優れていても、(私も素晴らしい技術だと思っていますが)現時点において、多くの人が求める物になるかというのは分からないのです。

「役に立つ」「無いと困る」「あったら便利だ」「簡単だ」また、他の娯楽を上回るほど「楽しい」「面白い」 ・・・といったものが備わるのかと考えるとARゴーグルは残念ながら、まだ日常で使う明確な方向性が提示されていないのです。

ゲーム目的のVRゴーグル(Virtual Reality)でさえ苦戦している状況なので日常で使うARゴーグルが何の根拠もなく社会に普及していくとは考えられないのです。

ビジネスに使う、学習に使うという方向もあるので決してAR技術を否定するわけではありません。しかし、一般向けには5年10年単位で考えても、それほど爆発的に普及するデバイスになるとは思えないのです。


つまり、本当にそれが「必要かどうか」という事が重要になってくると思います。


「必要」(理由)を作り出す必要があるのです。それはAR技術の開発とは別の分野の話なので、その答えが解らない限り普及のハードルが高いのです。

最終的には進化を続け、将来はARが当たり前の技術になるにしても、そこに至るまで、かなりの時間を要するのではないでしょうか?


そこで、初期段階にARが普及するためには、敢えて目指している技術のハードル設定を上げずに、一定の市場が存在し、確実に需要が見込めるであろうバイクのヘルメット、サイクリングのゴーグルにAR技術を組み込みIoT化する方がいいのではないかと考えています。(技術を詰め込み過ぎずに必要なものだけ残し、他は削ぎ落とす感じ )

VRゴーグル(Virtual Reality)にしてもそうなのですが、将来、私たちが部屋の中でARゴーグルを付けるのか?道を歩いていてARゴーグルを装着しているのか?と考えると、装着するだけの何らかの「理由」がなければ上手く普及しない筈です。

AR技術は最終的に、この動画のような世界を目指しているのは間違いないと思うのですが、驚くべきことに食品スーパーマーケットで買い物など、やってること自体は1980年代と何も変わっていないのです。もちろんコンピューターゲームっぽい世界なので体験してみたいとは思いますが・・・。

現時点でARゴーグルの装着のハードルが高くても、これがバイクのヘルメットやゴーグルであれば初めから装着することは当たり前な訳です。装着するという第一段階は既にクリアしています。このためライダーに違和感を与えずに徐々にAR対応(IoT化)の製品に切り替えていけるのです。


○短期で見るとEV自動車よりも、EVバイクの方が普及する条件が揃っている(EVスタンド、価格など)


○EV自動車の普及率が上がるとともにガソリン代が上がる。さらにEVへの移行に拍車が掛かる。


○バイクのヘルメットのシールド・ゴーグルがAR(IoT化)に対応することは、技術面でのハードルも低く、装着するユーザーに負担をかけない。


○初期のAR技術はバイク・自転車市場がメインになる。


今回は、やや否定気味に解釈したVRやARですが、技術としては、とてつもない可能性を感じているので、後でしっかりと取り上げたいと思っています。