AIが活用される分野(工場・倉庫)
AIは全ての分野で活用される
はじめに理解して頂きたいのは、AIというのは、物体としての実体が伴っている訳ではないので、説明するのが難しい性質のものだということです。
たとえば、ソフトウェアやパソコンのOSには物としてのパッケージやディスクがあり、画面上にグラフィックで表示されて、私たちにとって実体があるように思えるのですがAIには基本そういうものはありません。
AIは物としての実体がなく、目に見えないところで活躍するものだと考えると分かりやすいでしょう。
あくまで、未来のAIの例えになるのですが、AIとは「知性のかたまり」なので実体がないのです。
前回ではAIのことを「言葉の意味を理解できない」「自我・意識がない」と悪く書きましたが、それは現状においては、そうであるというだけで、これからAIが少しずつ賢くなっていくのは既定路線だと考えています。
繰り返しになりますが、これからのAIは「特化型AI」→「特化型AIを擬似的に汎用AIのように動かす」→「本当の汎用AI」という流れで進化していくと予想しています。
そして、近い将来、少しずつではありますが簡単な「言葉の意味を理解する」ことが出来るようになってくると思います。
同時に「自我・意識」についても、シンプルな構造で少しずつ獲得していくでしょう。
つまり、今は少しずつAIが賢くなって成長している時期なのです。
では、
AIがどのような分野で活用されるのか
について考えたいと思います。
前提として、AIは当然コンピューターの中に入るようになるので、コンピューターを使う全ての分野はAIの影響を受けるということになります。
その上で、私たちにとって最も実感しやすい、AIが活用される分野は
・ 自動運転車をAIが制御する
・ ロボットをAIが動かす
・ 仕事の中でAIが活用される
・ 人との対話をAIが行う
主に、この4つになるかと思います。
(自動運転車とAIについては、自動運転車のカテゴリーをご覧ください)
ロボットとAIの関係については、もう少し説明する必要があると思いました。
ロボットとAI
AIは工場・倉庫で活躍するロボットに搭載される。
従来の産業用ロボット、デュアルアームロボット、無人搬送車AGV、無人フォークリフト、構内にあるベルトコンベアやソーター(仕分けシステム)などコンピューターが搭載されている全てのものをAIが制御するようになるでしょう。
ロボットはAI制御によって工場や倉庫内を動き回る
その状況が更に進むと
沢山のロボットをAI搭載のソフトウェア(OS)によって一括管理するようになる。
工場や倉庫全体をソフトウェア(OS)で動かするようになる。
ソフトウェアを人が操作して動かすのではなく、ソフトウェアの中にAI機能が入っていて、ソフトウェアが自動で工場や倉庫をコントロールするようになると思います。(完全に無人という訳ではないですが)
AIが発達しますと、人間が介入する場所が無くなってしまうのです。
未来では、従来までの工場や倉庫の人間中心だった業務から、ロボット・AI・ソフトウェア中心の業務へ移行していくと思われます。
AIの進化を考えると、そうならざるを得ないわけです。
言葉の意味を理解する対話型のロボットが登場したあたりが分岐点になると予想しています。
・人が話しかけて、その内容を理解して、ロボットが音声で返事をする。
・AIの学習機能ですが、ロボット1台に作業を覚えさせれば、情報共有によって、一瞬にして何千台ものロボットが作業を学習したことになる。
・AIとロボットが人間の能力を超える。
・AIとロボットは24H休みなく働くことが出来て生産性が倍増する。
mirainosekai.hatenablog.com
このようにして
未来の世界では工場・倉庫の中でAIが活用されるようになります。
今回は工場と倉庫に絞って考察しましたが、ロボットのカテゴリーで紹介したものには全て高度に進化したAIで制御されるようになります。
次回は、オフィスで活用されるAIについて紹介したいと思います。
mirainosekai.hatenablog.com